花粉・寒暖差・気圧…“春の7K”で体調不良 突然ズキッ!『ぎっくり背中』にも要注意【ひるおび】

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2025-03-14 16:10
花粉・寒暖差・気圧…“春の7K”で体調不良 突然ズキッ!『ぎっくり背中』にも要注意【ひるおび】

目まぐるしく変わる春の天気。
「乾燥」「強風」「黄砂」「気圧差」「寒暖差」「花粉」「雷」
体調不良を引き起こす“春の7K”に要注意です。

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「花粉」「黄砂」で肌トラブル増加

春先は紫外線が強く、さらに環境の変化による自律神経の乱れで肌のバリア機能が低下して、乾燥肌になりやすい時期です。そこに花粉や黄砂が付着することで、さらに肌が刺激を受けてしまいます。
保湿ケアだけで改善しないこともあるので、家に帰ったタイミングですぐに洗顔をして汚れを落とすことが大切です。

いとう王子神谷内科外科クリニック伊藤博道院長:
天候の影響を医療現場でも非常に受けていると毎日感じています。急に寒くなったり、また暖かくなったり、寒暖差の後に自律神経の乱れからくる体調不良の患者さんが多いと感じています。

街の人もー
20代女性
「頭痛や喉の痛みが出てきますね。ちょっと低気圧だなと感じてるというのはあります。」

30代女性
「腰が痛くなります。硬くなってて、動かすとイテテって感じで、なんかもう朝から痛い感じ」

60代男性
「こういう(雨が降りそうな)天気の日は膝が痛かったりとか。歩くのがだるいからちょっと足を引きずるような。」

“気象病”が起きるメカニズム

気圧の変化で天候が崩れる
⇒脳に情報が伝わり自律神経が過剰に反応
⇒様々な箇所に症状が現れる

頭痛や肩こり、疲れ目、ひざや腰の痛みなども現れることがあります。

伊藤院長:
脳の中枢に自律神経の調節機能がありますけど、これが普段頑張っていてくれるから、暖かかったり寒かったり、あるいは気圧が上がったり下がったりしても調節してるんですけど、それがだんだん疲労をきたしてくるとうまく働かなくなるんですね。
そうすると、血圧が乱高下したり体温調節や循環がうまくいかなかったり、お腹の調子が悪くなったり、血流が悪くなるので、筋膜性の疼痛にも関わってきます。

恵俊彰:
どうすればいいんですか?

伊藤院長:
寒暖差をなるべく小さくする。
僕はもう昼間温かい日は外に出ないようにして、まだ冬と考えてコートを着て通勤したりするなど、寒暖差をまともに浴びないようにしています。
それから発酵食品や腸内環境を整えるような努力をしたり、血流を良くするための入浴や、自律神経を整えるような十分な睡眠など、やはり生活を整えることが大事だと思います。

自律神経中枢の血流を良くするため、耳たぶをつまんでクルクルと10回程まわすマッサージも有効だそうです。

伊藤院長:
痛くない範囲でお願いします。
耳の周囲の血流を良くすることで、脳の自律神経中枢の血流もよくなる。
耳の奥には気圧などを感じるセンサーもありますから、血流刺激が大事だと言われています。

寒暖差が影響「ぎっくり背中」とは

寒暖差による不調の一つに、『ぎっくり背中』があります。

肩甲骨周辺や背骨付近に
▼突然鋭い痛み(ズキズキする感覚)が走る
▼動くと痛みが強くなる

患部の場所によっては、呼吸ができなかったり、痛みで動けなくなってしまうこともあります。

調布くびと腰の整形外科クリニックの加藤雅敬院長によると、背中の筋肉や筋膜が損傷することで起きる「肉離れ」のような状態をいうそうです。
この時期、寒暖差や気圧の変化により筋肉が冷えて硬くなっており、そのタイミングで急な動きをすることにより筋肉にダメージがおきてしまうのです。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
背中の肩甲骨と肩甲骨の間に菱形筋(ようけいきん)という筋肉がありますが、その筋膜の表面に損傷が起こって、中に組織液が溜まったり、場合によっては微小な出血が起こったりしてパンパンになったような状態になって痛みが出ます。

伊藤院長自身も『ぎっくり背中』になったことがあるそうです。

伊藤博道院長:
本当に痛いんですよね。呼吸すると痛いですし、不安が強くなるのもわかるなという状態です。

『ひるおび』でおこなったLINEアンケート(1万1477人が回答)でも、
21.3%にあたる 2446人が、「寒暖差による“ぎっくり背中”になったことがある」という結果になりました。

どんな時に症状が出たのかという質問には、以下の回答が。
「何かを取ろうと手を伸ばした際に背中に痛みが走った。1週間ほど痛みで手に力が入らない状態に」(60代女性)
「洗濯物を干そうと思って少し手を挙げた瞬間、痛みが走った」(50代女性)
「スープを温めて鍋を持ったときに背中に電気が走ったような痛みがあり動けなくなった」(50代女性)

日常生活のほんの些細な動きをきっかけに痛みが出てしまった人が多くいました。

ジャーナリスト 鎌田靖:
ぎっくり腰が起こるときの症状と似てますよね。嫌ですね、背中が痛いって。

伊藤博道院長:
姿勢との関係もあると思っています。タブレットやスマートフォンに向かう生活の中で、筋肉が弱ってきてしまったり、コリが強くなったりというのは、現代病ではないかと思うんですよね。

もし『ぎっくり背中』になってしまったら

▼動かさない
・テーピングやコルセットを使用して背中を丸めて、横向きに寝る

▼患部を冷やす
・血流が良くなって炎症が悪化してしまうので、温めるのはNG

調布くびと腰の整形外科クリニックの加藤雅敬院長は、
「基本的には安静にして患部を動かさない。痛みが1日以上続く場合は整形外科の診察を受けてほしい」と話しています。

『ぎっくり背中』日常でできる対策は

運動不足の人やデスクワークなどずっと同じ姿勢で筋肉が凝り固まっている人は特に注意してください。
肩甲骨を寄せて回す、上半身をねじるなど、ゆっくりでもいいので筋肉をほぐすことが重要です。※無理のない範囲で行ってください

伊藤博道院長:
肩甲骨を寄せるのは筋肉を衰えさせない筋トレという意味がありますから、持続的にギュッと寄せたら、筋肉に力が入っているのを感じながら10秒から15秒ぐらい維持するという静的なゆっくりとした静かな運動と捉えてください。

また、「急な動き」にも要注意です。
起床時は急に起き上がらず、横向きになってから起きたり、起きる前に背中を丸めてストレッチをするなどしてください。
くしゃみをする際は壁や机に手をつくことで衝撃を分散させることができます。

(ひるおび 2025年3月12日放送より)

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