カーリング女子日本代表、地元・韓国に死闘の末に惜敗　スキップ吉村「私が決めきれれば」【世界選手権】

■カーリング 女子世界選手権 日本ー韓国（15日、韓国）

来年のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック™出場をかけたカーリングの世界選手権が開幕した。日本は初戦で開催国・韓国に8－10で敗れ、黒星スタートとなった。

女子日本代表は2月の日本選手権で優勝したフォルティウス（吉村紗也香、小野寺佳歩、小谷優奈、近江谷杏菜、小林未奈）が出場。

不利な先攻スタートの日本は０ー０で迎えた第2エンドで韓国に4得点を奪われ、追いかける展開になった。しかし得点に有利な後攻の第3エンドでサード小野寺がダブルテイクアウトを決めるなど、すぐに3点を取り返し3ー4で1点差に。

第4エンドはお互い得点が入らず、ブランクエンドになると第5エンドでスキップ吉村が手前のガードに当ててしまうミスショット。韓国に4得点のチャンスを与えてしまったが、ここは相手にもミスがでて2失点で3－6で前半を折り返した。

後半最初の第6エンドは有利な後攻でしっかり2点を奪い、5－6と食らいついた日本。その後、1点を許し2点を追いかける第8エンド。スキップ吉村は同点のチャンスでテイクショットを成功させ、7－7と追いついた。第10エンドを有利な後攻で迎えたい日本は第9エンドで韓国に1点を取らせる形で最終第10エンドへ。韓国のラスト一投で日本のナンバー1ストーンがナンバー3になり、日本は1点のみで8－8で延長戦に。最後は韓国にしっかり決められ、日本は初戦を勝利することできなかった。

試合後、吉村は「我慢しながらもチャンスをしっかり取る事ができてたので、最後の10エンド目と11エンド目で、私のショットが決めきれなくて勝ち切れなかったのは悔しいですが、情報をたくさん得られたので次の試合に活かしたい」と前を向いた。

カーリングの五輪出場は10チーム。開催国イタリアの出場が決まっているため、残り9枠を争う形になる。日本が五輪に出場するには、昨年と今年の世界選手権の順位で与えられる五輪ポイント上位7チームに入る必要がある。昨年は11位に終わり五輪ポイントは3で今大会で上位に入らなければ12月の最終予選（カナダ）にまわる。

【2024年大会の順位】
優勝カナダ、2位スイス、3位韓国、4位イタリア、5位スウェーデン、6位デンマーク、7位アメリカ、8位スコットランド、9位ノルウェー、10位トルコ、11位日本、12位エストニア、13位、ニュージーランド