さいたま市・女子高校生殺人事件 “強い殺意”うかがえる谷内寛幸容疑者(24) 2人の接点はいまだわからず
さいたま市で15歳の女子高校生が殺害された事件。女子高校生の傷は臓器を損傷するほどだったとみられ、強い殺意がうかがえますが、2人の接点はいまだわかっていません。
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うつむきがちに一点を見据える男。きょう、送検された谷内寛幸容疑者(24)です。
谷内容疑者はおととい、さいたま市桜区のマンションで住人の高校1年生・手柄玲奈さん(15)を刃物で刺し、殺害した疑いがもたれています。
谷内容疑者と小学校の同級生だったという男性は…
谷内容疑者の小学校の同級生
「(小学生のころとは)大きくギャップがあって、とても信じられない。真面目でユーモアのある方だった」
男性は谷内容疑者が「悪いことをしていた記憶がない」といいます。
警察によりますと、手柄さんは上半身を刃物で複数回刺され、臓器を損傷したとみられています。
“強い殺意”がうかがえる谷内容疑者。去年10月から、市内の建設会社の寮に住み込みで働いていました。
事件当日の午後5時ごろ、会社の社長が「飲み」に誘ったといいます。
谷内容疑者が勤務していた建設会社の社長
「『飯食ったのか』ってことでね、『飲めるなら飲むか』って(声をかけたけど)、『いや、きょうはいいです』なんて。事件を起こすような素振りは全然見えなかったんだけど」
勤務態度は真面目だったということですが、事件の翌日になって。
谷内容疑者が勤務していた建設会社の社長
「(事件後に)谷内容疑者の部屋を覗いたら、いつも一回も休んだことない子がいないと。携帯電話も部屋に置いてあると。そのとき(部屋が)ごみだらけで、散らかっているのね」
部屋には携帯電話や財布が残されたままでした。
一方、事件前の手柄さんの様子もわかってきました。
記者
「手柄さんは事件前、飲食店で食事をしていたということです」
手柄さんは事件前、さいたま市内のファストフード店で知人と食事。その後、被害にあった自宅マンションに戻ったとみられていますが、警察によりますと、現場付近の防犯カメラに手柄さんの後ろを歩く不審な人物の姿が写っていたということです。
きょう午後、いまだ血痕が残る事件現場のマンションの前には花が手向けられていました。
谷内容疑者は取り調べに対し、今も黙秘。これまでに2人の接点はわかっておらず、警察は2人の関係性や犯行の動機について調べています。