中国とイランの外相が会談 核開発めぐるアメリカとの協議に連携して対応していく方針を確認
TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-04-24 12:36

中国の王毅外相はイランのアラグチ外相と会談し、イランの核開発をめぐる協議について連携して対応していく方針を確認しました。
中国の外務省によりますと、23日、王毅外相とイランのアラグチ外相が北京で会談しました。
会談で、王毅外相は「アメリカは関税を乱用し国際社会から自らを孤立させている」と指摘。「国際社会は団結し多国間主義を守る必要がある」と、協力してアメリカに対抗していく必要性を強調しました。
これに対し、アラグチ外相は「中国とともに覇権主義に反対し多国間主義を守る」と応じたということです。
アメリカと中国の間では高い関税をかけ合う状態が続いていて、中国側には、イランをはじめとした新興国と連携してアメリカに対抗していきたい狙いがあります。
また、イランの核開発をめぐり、王毅外相は「武力行使や一方的な制裁に反対する」と述べ、イランがアメリカなどとの対話を通じて権利や利益を守ることを支持する考えを強調しました。
これに対して、アラグチ外相は核開発をめぐる協議について、中国側と意思疎通と調整を続けていく意向を示したということです。
26日にはアメリカとイランの間で核開発をめぐる高官級の協議が行われる予定で、中国側にはアメリカとの向き合いについて足並みをそろえたい思惑があります。