栁田大輝、男子100mで10秒09をマークし決勝進出「走るからにはもちろん勝つ」【日本学生個人選手権】

■2025日本学生陸上競技個人選手権1日目 男子100m準決勝(25日、神奈川・レモンガススタジアム平塚)
今年7月にドイツで開催されるワールドユニバーシティゲームズの代表選考会を兼ねた日本学生個人選手権が開幕。男子100m準決勝に出場したパリオリンピック™4x100mリレー代表の栁田大輝(21、東洋大)が10秒09(+1.8m)の好タイムをマーク、全体1位で決勝進出を決めた。世界リレー代表の西岡尚輝(18、筑波大)も10秒28(+0.6m)をマークし決勝へと駒を進めた。決勝は26日に行われる。
栁田は昨年、日本選手権で3位となり、100mでのパリ五輪出場は叶わず、リレーも予選は走ったものの、決勝はメンバーから外れた。今年3月、豪州・シドニーで行われた今季初戦で、10秒42(+1.0m)。2戦目は追い風参考ながら10秒20をマークした。今大会は100mでの3戦目となる。
予選を10秒54(-1.3m)の組1着で突破した栁田。準決勝では、低い姿勢で飛び出し加速すると、中盤でトップに立ちそのまま1着でフィニッシュした。フィニッシュ直後に「よっしゃー!」と雄叫びをあげたが、タイムを確認すると悔しそうな表情を見せた。
レース後、「今日最低限やろうとしてたことは、最初の60mをしっかり組み立てるってことだったので、そこはクリアできた」と振り返った栁田だったが、「10秒08が今日のターゲットタイムだったので、僕らしいっちゃ僕らしいかもしれないですけど、悔しかったです」と悔しさを滲ませた。それでも、明日の決勝に向けて「走るからにはもちろん勝って、そこに記録がついてきてくれたら一番いいかなと思います」と意気込んだ。
今年4月に筑波大学に入学した西岡にとって、初の学生大会。予選を10秒43(⁻1.7m)の組1着で突破すると、準決勝では10秒28(+0.6m)の組2着で決勝進出を決めた。