「売却後もそのまま住み続けられる」と言われたのに… 家賃値上げで“終のすみか”失う事態にも リースバックのトラブル6年で10倍に 70歳以上が約7割

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-05-21 16:29
「売却後もそのまま住み続けられる」と言われたのに… 家賃値上げで“終のすみか”失う事態にも リースバックのトラブル6年で10倍に 70歳以上が約7割

自宅を売ることでまとまった資金を手に入れつつ、その自宅に賃貸で住み続ける「リースバック」という不動産取引をめぐって、高齢者に対する強引な勧誘などのトラブルが急増しているとして、国民生活センターが注意を呼びかけました。

「リースバック」とは、不動産業者などに自宅を売ると同時に賃貸契約を結び、同じ家に家賃を払いながら住み続けるようにする不動産取引のことです。

住人にとっては、まとまった資金が手に入るうえ、固定資産税の支払いが不要になるというメリットがあり、不動産業者としては割安で物件を購入できるなどのメリットがありますが、トラブルが急増しています。

国民生活センターによりますと、リースバックの契約に関する相談は2024年度に239件寄せられ、この6年間でおよそ10倍に増加しました。トラブルにあった人のおよそ7割が70歳以上だったということです。

リースバックの契約にはクーリングオフが適用されないため、強引に勧誘されて契約したものの、あとから売却金額の安さに気づき、解約しようとした際、違約金を請求された例や、「売却後もそのまま住み続けられる」と説明され、契約をしたものの、家賃が値上げされて支払えなくなり、退去を求められた例などがあるということです。

国民生活センターは、消費者側には安易な契約はせず、事前に信頼できる人に相談するよう注意を呼びかけています。また、事業者側には、高齢者との契約にあたり、メリットだけでなく違約金や家賃などのリスクについても丁寧に説明するよう求めています。

  1. 「置き配」が標準に?手渡しは追加料金の「100~200円」可能性も トラブルはどう解消?【Nスタ解説】
  2. 賞味期限「4か月」の牛乳に脚光 「買いだめできない」「人手不足」を解消!災害備蓄にも【Nスタ解説】
  3. 台風2号が北上中、関東でも“警報級”大雨のおそれ 今年は“台風ラッシュ”?「1号」が遅い夏の傾向とは【Nスタ解説】
  4. 証券口座乗っ取り問題 大手証券会社2社が不正売却の株を顧客の口座に返却へ
  5. 舞台「東リベ」 「輸送時の火災事故が発生し、衣装・メイク一式等が全焼、舞台美術の一部も焼失」 大阪公演は「プレビュー公演」へ
  6. 今年の夏は「2247円」負担増? 猛暑を経験し消費行動が「備え」に変化【Nスタ解説】
  7. iPhoneにマイナンバーカード機能が搭載 年金記録の確認・引っ越し手続きなどがマイナポータルで
  8. “人手をかけない”未来のコンビニ 調理や商品補充にロボット活用 一方「人間にしかできない…」人手をかけるラーメン店も【Nスタ解説】
  9. 陛下「心からお祝いいたします」両陛下が日本芸術院賞受賞者らと茶会 秋篠宮ご夫妻や愛子さま佳子さまも同席
  10. 韓国特別検察官 ユン前大統領の拘束令状を請求 非常戒厳をめぐり拘束令状執行を阻止するよう警護庁職員らに指示したなどとして
  11. 女子児童を盗撮 画像などをSNSで共有か 小学校教員2人を逮捕
  12. 「男性の生き霊憑いています」“除霊”と称して20代女性に性的暴行か 自称・霊媒師の男(28)を逮捕