女子バスケ日本代表が新体制で始動 ! 帰ってきたエース・渡嘉敷来夢 「まずはスタートラインに立てた」

女子バスケットボール日本代表が22日、7月に中国で行われるアジアカップに向けて都内で1次合宿を行った。コーリー・ゲインズヘッドコーチ(59)新体制になって本格的に始動した今回の合宿。総勢25名のメンバーには、パリオリンピック™代表の髙田真希(35)や町田瑠偉(32)、林咲希(30)らが選出された。
注目は2016年のリオ五輪代表で、193cmの恵まれた体格をいかしてチームの主軸として活躍した渡嘉敷来夢(33)の選出。21年の東京五輪は、右膝の前十字靱帯断裂により出場を断念。以降日本代表の舞台から遠ざかっている。およそ3年ぶりの代表活動に、渡嘉敷は「忘れられていないか不安だったんですけど」と、冗談交じりに話しながらも「まずはスタートラインに立てたことをうれしく思います。ただ、この25人に入ったことがゴールではないので、満足せずにやっていきたい」と力強く語り、アジアカップのメンバー入りを目指す。会見の最後には「メンバーに残れるよう頑張るのでまた来てください。どんどんしゃべらせてください」とメディアの笑いを誘った。
昨夏のパリ五輪代表メンバーで、センターとしてポジション登録をされていた選手は髙田ただ一人。海外の強豪国と比べ平均身長が低い日本にとって、日本女子屈指のビッグマンである渡嘉敷のメンバー入りは、戦術面でも新たな幅を生むだろう。また、今回のメンバー選出では髙田に続き2番目の年長者であり、長年、日本代表のエースとして活躍してきた彼女の経験は、新体制の日本代表にとっても大きな財産となるに違いない。
■渡嘉敷来夢(とかしき・らむ)
1991年6月11日、埼玉県生まれ、高校女子バスケの名門、桜花学園高校出身。身長193cm。ポジションはセンター。Wリーグでは優勝10回、MVPを11回受賞。女子バスケの最高峰WNBAでのプレー経験もある。現在はアイシンウィングスに所属。リオ五輪では日本代表のベスト8に貢献した。