トランプ大統領が「イラン攻撃を承認」 最終命令は保留 米紙報道 “核開発”放棄の意思を見極めるため
イスラエルとイランの攻撃の応酬が続く中、アメリカのトランプ大統領がイランへの攻撃を承認した上で、最終的な命令を保留していると報じられました。
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イスラエル中部テルアビブでは、19日未明もイランのミサイル攻撃が続きました。一方、イスラエルもイランへの攻撃を続けていて、イランではこれまでに600人以上が死亡したということです。
こうした中、ウォール・ストリート・ジャーナルは18日、トランプ大統領がイランへの攻撃計画を承認したと報じました。
ただ、イランに核開発を放棄する意思があるかどうかを見極めるため、最終的な命令は保留しているということです。攻撃へ参加する可能性を示すことで、イランに譲歩を迫る狙いがあると伝えています。
アメリカ トランプ大統領
「やるべきことは考えているが、最終決定はしていない。最終決定は期限の直前に下すことが好きだ。状況は変わるからだ」
トランプ大統領はイラン攻撃についてこう述べた上で、対話による事態の解決について、「まだ可能性はあるかもしれない」としています。
一方、ニューヨーク・タイムズは、イランがアメリカとの早期の対話の実施に応じる見通しであると報じました。
イラン政府高官の話として伝えたもので、アメリカ側はイランの核開発を主題とした協議を求めているものの、イランはイスラエルとの停戦について話し合う方針だということです。
こうした中、イランのアラグチ外相はSNSで、イスラエルに「代償を払わせる」としつつ、「外交に引き続き尽力する」と表明しています。
ロイター通信によりますと、イギリス・フランス・ドイツの外相がスイスで20日、アラグチ外相と核開発問題をめぐり、協議する方針です。