虹の橋を渡った「病院勤務の猫」を惜しむ声多数 妊婦さんたちに愛された猫生 イギリス

これまで10年間、ほぼ毎日病院を訪れて人々に愛嬌を振りまいていた猫が、このたび亡くなりました。人々の心の琴線に触れ続けたこの猫のために、病院関係者だけでなく、ネット民からも多くのお悔やみのメッセージが多数寄せられています。

3本足で続けた「勤務」

横たわる茶トラ猫

写真はイメージです

ここは英国ノッティンガムシャー。茶トラ猫のJasperは、自宅の向かいに建つBassetlaw病院の「上級連絡担当者」として勤務してきました。ほぼ毎日出勤し、いつもの椅子に座って、人々が声をかけてくるのを待っているのです。

しかし残念ながら、Jasperは享年15歳で眠りについてしまいました。病気が進行し、飼い主のAmber Walker-O'Brienさんは、愛猫を安楽死させざるを得なかったのです。

Amberさんによれば、Jasperはこれまで10年間、この病院を訪れ続けてきたそう。6年前、出勤のために道路を横切ろうとして車に轢かれてしまい、3本足になってからも、ずっと病院へ通い続けてきました。

猫をしのぶ「ベンチ」と「銘板」を計画中

ベンチで眠る猫

写真はイメージです

Amberさんは愛猫の活動をFacebookで紹介し、病院職員もこのページに投稿を続けてきました。今も、病院の投稿でJasperの訃報を知った大勢の人々が、おくやみのメッセージを寄せています。

「みなさんのお気持ちに接して、心が慰められます。この子が多くのみなさんに感動を与えていたことを知って、わたしも子供たちも気が休まります」とAmberさん。

病院ではさっそくJasperを偲んで特別な「ベンチ」と「銘板」を設置するための募金を始めました。ページが開設されてから数時間で、寄付額は500ポンド(約9万1千円)以上に達しています。

Jasperは、Amberさんの家族になった日からちょうど15年目の、同じ日に亡くなりました。当時の同僚の家の庭で生まれたての子猫たちが見つかり、そのうちの1匹を引き取ったのです。

「同僚が写真を送ってきて、『この小さい猫は生き残れないと思う』と伝えてきました。『それなら保護施設に引き渡すのではなく、わたしがうちで飼う』と申し出たのです。一番チビだったわりには、うまく育ちました」とAmberさん。

産科が「お気に入り」の仕事場に

妊婦さんと猫

写真はイメージです

「とても人懐こくて、抱っこされるのが大好きな甘えっ子でした。するどい直感の持ち主でもありましたね。病院の産科のドアの前に座り、妊婦さんたちを歓迎すべく、待ち受けていました」

Amberさんの夫は足首をくじいて病院を訪れたとき、職員から名前ではなく「Jasperのパパさん」と呼ばれていたとか。それほどこの猫は、病院中で有名だったのですね。

同病院の連絡担当Adam Tingleさんは「Jasperは、ほぼ毎日病院に来ていました。みんなに可愛がられて注目されるのを楽しんでいましたね」と話します。

「とくに産科の前にたたずむのが好きでした。検査などに訪れた人々がJasperを見かけて可愛がっていました。妊婦さんが出産を終えて赤ちゃんを連れ帰るときにも、この猫は顔を覚えていて、ちゃんとあいさつをしていましたよ。とにかくすばらしい猫でした。もう会えないことを、だれもが寂しく思っています」

出典:Jasper the cat: Tributes to three-legged feline hospital greeter

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