イスラエルとの停戦案について、イスラム組織ハマスの代表団が29日、仲介国と協議したとみられます。ハマスは回答を用意する方針だということです。
【動画】ハマス代表団「イスラエル停戦案に回答用意の方針」 仲介国と協議か
パレスチナ自治区ガザでは29日もイスラエル軍による攻撃が続き、少なくとも40人が死亡したということです。
一方、ロイター通信はエジプトメディアの情報として、戦闘停止などをめぐる交渉で、仲介役のエジプトやカタールとの協議のためエジプトを訪れていたハマスの代表団が帰途についたと報じました。
ハマス側は停戦案への回答の書面を持って、再び戻ってくるということです。
アメリカのブリンケン国務長官は「ハマスは極めて寛大な提案を受け取った」と指摘しました。
アメリカ ブリンケン国務長官
「ハマスが正しい決断をすることを望んでいます」
また、ホワイトハウスによりますと、バイデン大統領は29日、エジプトのシシ大統領、カタールのタミム首長と相次いで電話で会談し、イスラエルが現在、新たに提案している内容でハマスと合意できるよう協力していくことを確認しました。
イスラエルメディアは、イスラエルの代表団も30日にエジプトに向け出発するとしています。
こうしたなか、アメリカのニュースサイト「アクシオス」は複数のイスラエル当局者の話として、ネタニヤフ首相がICC=国際刑事裁判所による自らへの逮捕状の発行を懸念していると伝えました。
現時点では逮捕状発行の明確な兆候はないとされていますが、28日のバイデン大統領との電話会談で発行を阻止するよう協力を求めたということです。
一方、各地の大学でイスラエルの軍事行動に対する抗議運動が行われているアメリカ。
今回の運動の発端となったニューヨークのコロンビア大学は抗議を続ける学生に対し、立ち退くよう求めていましたが…
記者
「大学側の交渉を無視し、学生たちが抗議を続けています」
全米でこれまでにおよそ1000人の学生らが逮捕されたということです。