政府・日銀 “不意打ち”為替介入か 早朝に一時4円超円高に

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-05-02 17:01

きょうも円相場が乱高下しました。外国為替市場では、1ドル=153円ちょうどまで一気に4円以上、円高が進む場面があり、政府・日銀が「円買いの市場介入」に踏み切ったとみられます。

【写真を見る】政府・日銀 “不意打ち”為替介入か 早朝に一時4円超円高に

大きく動いたきっかけは、市場が注目していたFRB・パウエル議長の会見でした。

FRB パウエル議長
「次の政策金利が、引き上げられる可能性は低いと考えている」

この発言、円安の大きな要因となっている日米の金利差が、当面、拡大しないとの受け止めが広がり、円相場は157円ちょうど付近までやや円高に。

しかし、会見終了から30分後の午前5時過ぎ。円相場に大きな異変が…、153円ちょうどまで一気に4円以上、円高が進みました。

政府・日銀が「円買いの市場介入」を短時間で、断続的に行ったとみられます。

金融関係者
「今回は不意打ちだった。いつでもやるんだという姿勢を示したかったのではないか」

金融関係者が指摘する“不意打ち”の為替介入。いったい、どういうことなのか。

今週月曜日。円安が加速し、160円をつけた直後、まとまった円買いが入り、一気に154円台まで円高が進んだのです。

しかし、今回は、157円台で小幅な値動きが続いていた中での急上昇で、市場関係者も予想していなかったタイミングでした。

りそなHD 市場企画部 井口慶一シニアストラテジスト
「(介入であれば市場の)疑心暗鬼は増幅された。155円から160円の間は常に介入が実施される可能性がある形で、警戒心は非常に増している」

金融関係者
「円安のパワーはものすごく強い。『いつでもやるぞ』の脅しがどこまで通用するか」

日米の金利差が縮まらない中で円安の圧力が弱まることはなく、今後、政府・日銀がどのように対処していくか。市場との対決は続きます。

  1. “石破政権”誕生へ 株価・為替・日銀利上げにどう影響?
  2. 【速報】石破新総裁、総裁選で争った8人は「それぞれ最もふさわしい役職に」 幹事長は「選挙に強いことは極めて重要」
  3. 自民・石破新総裁 党首討論後の衆院早期解散の可能性を示唆
  4. バズらせて「日本を孤立」させる…知っておきたいディープフェイクなどが使われるSNS情報戦の脅威
  5. 自民党総裁に石破氏就任で円高進む 「高市トレード」急速に巻き戻し
  6. 三井住友銀行 10月から全従業員約3万人に副業解禁へ スポーツの指導者・語学講師など 外部企業で働くことを想定
  7. 【速報】岸田総理「信頼と共感の政治を実現してくれる」「強い政権を」石破新総裁にエール 自身の投票行動は明かさず
  8. 【石田ひかり】ドジャース地区優勝を生観戦「まさかのプラチナチケット」大谷翔平選手の好きなバーガーにご満悦
  9. 【速報】石破新総裁、衆院解散は「適切な時期を判断」 “裏金議員”公認については「選挙対策本部で適切に議論する」
  10. 値上げラッシュの10月…食品3000品目が値上げ クリスマス、年末年始は“早割”でお得に【Nスタ解説】
  11. “石破総理”誕生に経済界からは経験値への期待の声 一方で総裁選については「不信感払拭しきれず」との苦言も
  12. 飲酒運転・2歳児含む3人死亡 遺族 「危険運転致死傷罪」の適用求める要望書提出 「過失では納得できない」 群馬・伊勢崎市