旧統一教会の信者だった高齢女性とその家族が教団に賠償を求めた裁判。きょう、最高裁で双方の意見を聞く弁論が開かれ、教団側の勝訴が見直される可能性が出ています。
【動画】旧統一教会への賠償請求訴訟の原告訴え 最高裁で弁論 原告側敗訴の1、2審判決を見直しか 判決は来月11日の予定
この裁判は、旧統一教会の信者だった長野県の高齢女性とその家族が、違法な勧誘方法で献金などを強いられたとして教団に賠償を求めたもので、1審と2審の判決は、女性が「教団に賠償を求めない」との念書を書いていたことから訴えを退けていました。
原告側が上告し、最高裁できょう、原告側と教団側の双方の意見を聞く弁論が開かれました。
原告側は女性が念書を作成した状況について「教団の強い心理的な影響下にあった」などとして、念書の信用性は認められないと訴えた一方、教団側は「女性は自分の意思で献金していて、違法性はない」としました。
弁論は判決内容を変更する際に必要な手続きで、教団が勝訴した2審判決が見直される可能性があります。
判決は来月11日に言い渡される予定です。