5月の倒産件数は11年ぶりに1000件を超えました。物価高や、コロナ禍のいわゆる「ゼロゼロ融資」の返済がピークを迎えていることが主な理由です。
【動画】倒産件数が11年ぶりに1000件超え 物価高・「ゼロゼロ融資」返済ピークで 全産業・全地区で増加
東京商工リサーチによりますと、5月の全国の企業倒産件数は1009件となり、1年前と比べて42.9%増えました。月の倒産件数が1000件を超えるのはおよそ11年ぶりです。
増加の主な理由は、▼物価高が長引く中で価格転嫁が遅れたことによる倒産や、▼コロナ禍で業績が落ち込んだ企業に対する実質無利子・無担保のいわゆる「ゼロゼロ融資」の返済がピークを迎えたことによる倒産が増えているためです。
産業別では、327件と過去最多となった「サービス業」など、7か月ぶりに全ての産業で倒産件数が増加。また、地域別でも9か月ぶりに全ての地区で上回りました。
東京商工リサーチは「『ゼロゼロ融資』の返済が4月から“最後の山場”を迎えており、倒産件数は今後も増える可能性がある」とコメントしています。