8日、栃木県栃木市で走行中の車の窓からアメリカンピットブルテリア2匹が逃げました。2匹は現在も逃走中で、警察が見回りなどを強化しています。(6月10日「Nスタ」午後6時ごろの放送より)
【写真を見る】“最強の闘犬”ピットブル2匹が逃走 パンク町田さん「人間に対し従順だが、一度怒ると簡単には制御できない」【Nスタ解説】
走行中の窓を開け…“闘犬”ピットブル2匹逃走
いま栃木市藤岡町で飼い犬が2匹逃げています。その犬というのが「アメリカンピットブルテリア」です。
動物研究家 パンク町田 氏
「一回怒り出すとなかなか止まらないです。犬同士戦い始めた場合はもう完璧に白黒つくまで、要するにどちらか勝敗がつくまで戦い続ける犬」
一体、何が起きたのでしょうか。警察によると、当時車は走行中でしたが、後部座席左側のパワーウインドウのボタンの上に1匹が乗り、窓が開き逃げてしまったといいます。
逃げた犬はいずれも茶色で、1匹は5歳のオスで黒の首輪をつけていて、もう1匹は2歳のメスで黄色の首輪をつけています。2匹とも狂犬病の予防接種は受けているということです。
9日にはピットブル2匹が逃げ出した場所から、南に3キロ地点で目撃情報がありました。そして、10日には2匹が逃げ出した場所から、1キロほど北の場所で目撃されています。
河川敷の利用者
「突然そんな犬が逃げ出すなんて考えてもみなかったし、ちょっと怖いですね」
警察や栃木市は「犬を見つけても近づかず通報してほしい」としています。
海外では飼育禁止も…「アメリカンピットブルテリア」とは
井上貴博キャスター:
栃木県で逃走中の「アメリカンピットブルテリア」は、優れた身体能力、高い闘争心を持つアメリカ発祥の犬で、ブルドッグやテリアを闘犬用に交配してできた犬種です。
動物研究家のパンク町田さんによると、「世界最強の闘犬。人間に対して従順だが、一度怒ると簡単には制御できない」ということです。
2024年4月、アメリカで飼い主がピットブルに襲われ死亡する事件が起きました。イギリス・フランス・ドイツ・スペイン・オーストラリアなど海外では、▼飼育禁止、もしくは、▼飼育に許可申請が必要、▼避妊手術を義務づけている国があるということです。
ホラン千秋キャスター:
飼い主でも襲われる可能性があるのですね。
井上キャスター:
一度怒ると飼い主でも制御できないことがあるようです。
日本では基本的に飼育可能ですが、自治体によっては「特定犬」に指定している自治体もあります。「特定犬」に指定されていると「おり」での飼育が義務づけられます。
パンク町田さんによると、車内でのトラブルを防ぐためには、▼シートベルトを着用する、▼犬用キャリーを使用することで安全に運べるということです。