■プロ野球 楽天 1-5 ロッテ(1日・楽天モバイルパーク)
ロッテは楽天に逆転勝利を飾り、2年連続でのCS進出を決めた。試合は1点ビハインドで迎えた5回表、2死一、二塁から9番・友杉篤輝(23)のショートへの打球が相手失策を誘い逆転。続く1番・岡大海(33)が適時二塁打を放ちリードを広げた。投げては先発・佐々木朗希(22)が9回1失点で22年4月10日のオリックス戦(ZOZOマリンスタジアム)の完全試合以来2年ぶりとなる完投勝利、自身キャリア初の2桁勝利となる10勝目を挙げた。
前日の試合では1-1の同点で迎えた9回表、佐藤都志也(26)の適時打で勝ち越しに成功。投げては4番手で登板した菊地吏玖(24)がプロ初勝利を挙げた。CS進出へ王手となったこの試合の先発に佐々木が上がった。佐々木は試合前まで9勝5敗、防御率2.47をマーク。前回登板となった9月22日の西武戦(ZOZOマリンスタジアム)では7回2失点(自責1)で勝利投手となった。
打線は1回、楽天の先発・岸孝之(39)に対し先頭の岡がサードへの内野安打で出塁。しかし2番・藤岡裕大(31)が空振り三振、一塁走者の岡が盗塁を試みるも失敗に倒れ2死走者無しとなった。続く3番・角中勝也(37)は二ゴロに打ち取られチャンスを活かせず。
その裏、佐々木の立ち上がりは先頭の小郷裕哉(29)を二ゴロ、2番・小深田大翔(29)を空振り三振に。2死を奪うも3番・辰己涼介(27)に中安打、4番・浅村栄斗(33)に右安打を放たれ2死一、三塁とピンチを背負った。すると5番・安田悠馬(24)の打席で佐々木が暴投、その間に三塁走者の辰己が本塁へ生還し先制を許した。
1点を追う打線は中盤に入った5回表、1死走者無しから6番・中村奨吾(32)が四球で出塁。その後2死となるも8番・安田尚憲(25)も中安打で繋ぎチャンスを広げた。迎えた9番・友杉の打球はショートへの飛球も村林一輝(26)が落球。その間に2人走者が本塁へ帰り逆転に成功した。さらに続く1番・岡はレフトへの適時二塁打を放ち3点目を加えリードを広げた。
佐々木は先制点を与えるも2回以降、追加点を許さない好投。2点リードに変わった中盤も走者を出さず楽天打線を封じた。そのまま終盤にマウンドにも上がった佐々木は8回裏、7番・渡邊佳明(27)に左安打、1番・小郷にセカンドへの内野安打を放たれ得点圏に走者を背負うピンチを迎えるも無失点で切り抜けた。
9回表、途中出場の3番・愛斗(27)がショートへの内野安打、5番・佐藤の右安打で出塁すると楽天の2番手・藤平尚真(26)に対し6番・中村奨がセーフティスクイズを決め4ー1。続く7番・藤原恭大(24)がセンターへの適時打を放ち5点目を奪った。4点リードで9回裏のマウンドにも佐々木が上がると無失点に抑え試合終了。ロッテは楽天との直接対決を勝利で飾り、4連勝。CS進出となった。