中国の習近平国家主席は1日、石破茂総理に祝電を送り、「中国と日本が共同発展の道を歩むことが根本的な利益にかなう」と強調しました。
中国国営の新華社通信によりますと、習近平国家主席は祝電の中で、「中国と日本は隣国であり、両国が平和共存し、共同発展の道を歩むことが両国民の根本的な利益にかなう」と強調したということです。
そのうえで、「戦略的互恵関係を全面的に推進し、建設的で安定的な中日関係を構築することを希望する」と述べました。
習近平国家主席は3年前の岸田総理就任の際も祝電を送っており、石破総理とも引き続き安定的な中日関係の構築を模索する考えを示した形です。
石破総理は、来週末にラオスで行われるASEAN=東南アジア諸国連合の首脳会合に出席する意向を示しており、その場で中国の李強首相との会談が行われる見通しです。
日中関係をめぐっては、中国軍機の領空侵犯や中国軍によるICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験などにより、軍事的緊張が高まっているほか、深セン市で日本人学校に通う男子児童が登校中に刺されて死亡したことから、中国で暮らす日本人の間で不安が広がっています。
石破総理がこれらの課題について、首脳会談でどのように言及するのかが当面の焦点となります。