脳の腫瘍を取り除く手術で、切り取った頭蓋骨の部分にチタンを埋め込む斬新な処置を受けた猫。幸い、手術後は順調に回復し「子猫のように走り回って遊んでいる」といいます。
腫瘍が脳を圧迫
英国の猫が、めずらしい「チタン製の頭蓋骨」を埋め込まれて話題になっています。その猫は7歳の「Henry」。このほど脳にできた良性の腫瘍をとり除く手術を受けました。
Henryはこのところ食欲がなく無気力で、次第に症状が悪化し歩けなくなってしまったため、心配した飼い主のMaggie Gibbさんがブリストル専門動物病院に連れていきました。
神経科医は脳に問題があると考え、MRI検査をしました。すると大きな腫瘍が脳を圧迫していることがわかったのです。「髄膜腫」ではないかと考えられています。
すぐに外科医と看護師からなる医療チームによる「開頭手術」が行われました。腫瘍を除去するために頭蓋骨の一部を切除し、その後にチタンを埋め込みました。手術には2時間以上かかったといいます。
手術後はすっかり元気に
幸い、取り除いた腫瘍は良性のものでした。手術後のHenryの回復も順調で、数日後には立ち上がることができました。
そして6ヵ月後、すっかり以前の元気なHenryに戻ったのです。しかも頭に新しい毛が生えてきたため、いまでは手術を受けた痕跡も見られません。
Maggieさんは「症状があらわれるずっと前から、腫瘍が体調に影響していたのでしょう。ごくわずかずつ悪化していったと考えられます。最初はまったく気づかず、Henryがわざと鈍い動作をしているのかと思っていました」と話しています。
生きるチャンスをもらった
手術を主導したNicolas Granger医師は次のように話しています。
「今回のような症例では、飼い主が気づかないうちに猫の体調に微妙な変化が起こることがよくあります。症状がひどくなったときでも、老化現象と間違われることも多いのです。ひとたび脳内の圧力が高まってしまったら、緊急手術をするしか救う方法はありません。でも適切な設備があって訓練された医療チームがそろえば、きっと治療は成功します。今回の結果は、わたしたちにとって、とてもうれしいものです」
「Henryはすごく元気になりました。まるで若い猫に戻ったようです。子猫のように遊び、走り回っています。毎日が楽しくて仕方ないみたいよ。食事のパターンも変わり、朝と就寝前に餌を食べるようになりましたね」と話すMaggieさんです。
「生きるチャンスをもらって、とてもうれしいです。Henryの命がどれだけ長く続くのかはわかりませんが、愛猫と一緒に過ごせる毎日を感謝して過ごしています」
出典:Bristol cat undergoes life-saving surgery to remove brain tumour
関連記事
・猫は数ヵ月ぶりに『大好きな娘が帰ってきたら』…愛に溢れた光景が感動的すぎると話題に 「え、うそみたいな表情が」「幸せもらった」
・『なぜ?』猫が何かを持ってきたと思ったら…予想外すぎるものに"大爆笑"238万表示「本当になぜww」「寿司を出せとw」
・引き出し大好きだった子猫が大人になった結果…『体だけ変化した様子』が笑えると348万再生「想像以上に面白かったw」「可愛すぎる」
・猫が顔の近くで寝る4つの理由と飼い主への信頼度
・『見てはいけないものを見てしまった』犬の散歩中に"悲惨な状態の子猫"と出会った結果…「素晴らしすぎる」「光頂きました」と感動の声