秋葉国家安全保障局長は王毅外相と会談し、最近の北朝鮮の動きについて「深刻な懸念」を伝えました。
中国・北京を訪問している秋葉剛男国家安全保障局長は4日、王毅外相とおよそ4時間半にわたり会談しました。
会談後、秋葉局長は記者団に対し、北朝鮮がICBM=大陸間弾道ミサイルを発射したり、ロシアへ部隊を派遣するなど軍事的に活発な動きを見せていることについて、「深刻な懸念」を伝えたことを明らかにしました。特に「最近のロシアと北朝鮮との協力」について議論したということです。
北朝鮮の動きに対し、中国政府は静観する姿勢を見せていますが、日本政府としては中国政府から北朝鮮への働きかけを求めた形です。
また、懸案となっている日本産水産物の禁輸措置の解除について、「具体的な道筋を早く検討するよう」促したほか、9月に広東省深セン市で日本人学校に通う児童が死亡した事件についても、改めて懸念や安全対策をとるよう、伝えたということです。
これらの提起に対し、王毅外相がどのように応じたかについては明らかにしませんでした。
また、首脳会談を含め、あらゆるレベルで重層的な対話を続けることで一致したということです。
石破総理は今月南米で開かれるG20やAPECなどの場を通じての習近平国家主席との首脳会談に意欲を示しており、今後、具体的な調整が進められる見通しです。