斎藤知事 第三者委が認定した「パワハラ」を初めて認め謝罪 一方で告発者さがしは「適切だった」と主張 県議からは「資質に欠けるの一言に尽きる」の声【news23】
兵庫県の斎藤知事が会見を開き、第三者委員会が認定したパワハラ行為を初めて認め、謝罪しました。ただ、違法と指摘された「告発者さがし」については、「適切だった」と主張。自身への処分についても否定しました。会見後、百条委の元委員で、亡くなった竹内元県議が所属していた会派の議員は、斎藤知事を厳しく批判しました。
斎藤知事 初めてパワハラ認め謝罪
26日、最終日を迎えた兵庫県議会。その終了後、集まった支援者から拍手や声援を浴びた斎藤知事。
斎藤知事
「皆様も引き続きご支援よろしくお願いします」
支援者
「何があっても応援するぞー!」
その約30分後、会見に臨んだ斎藤知事。
斎藤知事
「兵庫県政は停滞することなく、着実に前進している。県民の皆様においてはどうかご安心いただきたい」
こう述べた上で、先週、県の第三者委員会が出した報告書に対する正式な見解を示しました。
斎藤知事のパワハラ疑惑などを告発した文書をめぐり、報告書では「職員に対する叱責」や「業務時間外のチャット」などあわせて10件の行為を「パワハラ」と認定。さらに…
斎藤知事(去年3月)
「うそ八百を含めて文書を作って流すという行為は公務員として失格」
告発文書を作成した元県民局長に対するこの発言も「パワハラに当たる」としました。
報告書の指摘に対し、斎藤知事は…
斎藤知事
「第三者委員会としてのパワハラの認定は認めていきたい。ここは真摯に受け止めていかないといけない。
(Q.パワハラ被害を受けたとされる職員に 直接謝罪・対話する機会はお考えか)
すでにお詫びをしてます。必要があれば、またお詫びをしたい。元県民局長に不快な思い、負担を感じさせたことは大変申し訳ない」
初めて、自身のパワハラを認めたうえで、謝罪しました。
“告発者さがし”は「適切な対応」
一方で、違法と結論づけられた「告発者さがし」については…
斎藤知事
「(告発文書は)誹謗中傷性の高い文書であるという認識に変わりはない。違法性の指摘は真摯に受け止めるが、当時の判断としてはやむを得ない適切な対応だったと考えています」
その上で、自身への処分については否定しました。
会見後、百条委員会の元委員で、亡くなった竹内元県議が所属していた会派の議員からは。
兵庫県 迎山志保 県議
「この期に及んで『適切だった』と言い切るところは本当に信じられないと申しますか。本当に(報告書を)しっかり読まれたのかなと、今(問題が)1年間続いていますけど、ここにきても『馬耳東風』『ぬかに釘』そんな印象を持ってしまうような状況。残念ですけど(知事の)資質に欠ける、この一言に尽きると思います」
元県民局長 懲戒も…自身の処分は否定
小川彩佳キャスター:
斎藤知事が会見で何度も繰り返していたのは「真摯に受け止める」という言葉でした。
ただ、告発を行った元県民局長には懲戒処分を下しているにもかかわらず、自身は謝罪をするのみです。
そして、第三者委員会が違法と断じた告発者さがしについても「適切な対応」という姿勢を変わらずに伝え続けました。
「真摯に受け止める」という言葉が宙に浮いているように思います。ただただ、理解に苦しみます。