「認識のズレがある」世耕氏が参考人招致で答弁　キックバック再開への関与を改めて否定　自民党裏金事件めぐり

自民党の裏金事件をめぐり、安倍派の元幹部、世耕・前参院幹事長の参考人招致がおこなわれ、世耕氏は、キックバックの再開について2022年の幹部会合では決まっていなかったと改めて否定しました。

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安倍派の裏金事件をめぐっては、今年2月、元会計責任者が世耕氏も参加した2022年8月の幹部会合でキックバックの再開が決まったと証言し、政治倫理審査会での安倍派元幹部らの弁明とは食い違いが生じていました。

世耕氏はきょう午後、参議院予算委員会に参考人として出席し、改めてこの幹部会合で再開は決まっていなかったと否定しました。

世耕弘成 前参院幹事長
「このときの議論は（安倍元総理から）還付をやめろという指示が出ていたので、現金による還付はあり得ないというのが、この場の私はコンセンサスだったと思ってます」

また、パーティー券をノルマを超えて販売した議員については、“何らかの資金的対応は要る”との話は出たものの、「現金還付はありえないという合意だった」と述べ、元会計責任者の認識とは「ズレがある」との認識を示しました。

終了後、世耕氏は、「食い違いの責任は政治家側にあり、元会計責任者に責めを負わせるつもりはない」としながらも、重ねて方針は決定していなかったと強調しました。