日米関税交渉めぐり国会論戦 石破総理「整合性に重大な懸念」赤沢大臣「トランプ氏の帽子被っても政治的なメッセージにはならない」
石破総理は午前に行われた参議院・予算委員会の集中審議で、先週行われたトランプ政権との関税交渉について、安全保障など「各論に議論が及ぶことは想定していなかった」と明らかにしました。
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立憲民主党 徳永エリ 参院議員
「(日米関税交渉で)駐留米軍の経費の負担の増額や、農林水産物のさらなる市場開放を求められるのではないかということはずっと言われておりましたよね」
石破総理
「私とトランプ大統領との間で担当閣僚同士でこれからやろうというお話。そして、“Say hello”とは申しませんが、そこにおいて各論に入るということは、実際想定もしていなかったし、実際そうでもございません」
野党側は、自動車への25%の追加関税に対する日本側の対応についても疑問視しました。
立憲民主党 小沼巧 参院議員
「アメリカの措置について、自動車・自動車部品に限ってでいいです。貿易協定違反だと断言できないのでしょうか」
石破総理
「整合性に重大な懸念を持っておるということでございます。これから先、どんなやりとりがあるか分からないという時点において、これ以上詳細なことは申し上げられない」
また、交渉担当の赤沢大臣が「アメリカを再び偉大な国に」と書かれたキャップを被った写真が公開されたことについて野党側は、「トランプ支持者の改革運動のシンボルであり、日本の閣僚が被ることは極めて政治的な意味がある」と問題視しました。
赤沢亮正 経済再生担当大臣
「プレゼントの交換の中で帽子をもらった時に、私はそれを被って見せるというのは普通にあることだろうと思っております。特にそれが政治的なメッセージになるかと言われれば、私自身はそういうふうにはとらえておりませんが、委員のご意見として承っておきたいと思います」
また、トランプ氏との交渉をめぐり、自身を「格下」と発言したことについては「交渉相手国の国家元首であり、最大限の敬意を払いつつ、言うべきことは言った」と説明しています。