“東京の大動脈”JR山手線が「架線の断線」で運転見合わせ JR東日本は「施工不良の可能性がある」として調査
“東京の大動脈”JR山手線がきょう、始発から全線で運転を見合わせ、通勤の足を直撃しました。原因は架線の断線で、JR東日本は「施工不良の可能性がある」としています。
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報告
「都内の車両基地には、山手線の車両がたくさんとまっています」
時刻は午前7時半すぎ。本来なら、多くの利用客を運んでいるはずの通勤時間帯です。
山手線はきょう、内回り・外回りの全線で始発から運転を見合わせました。その後、安全の確認がとれ、運転を再開しましたが、利用客およそ25万人の足に影響が。
山手線の利用者
「本当はもう30分ぐらい前に着いているはずだったが、電車が来なくて遅れてしまった」
発端はきのう夜…
車掌
「パンタグラフから火花が出ている」
車掌からの報告があり、山手線・外回りの運転を見合わせ。点検の結果、一部車両のパンタグラフに損傷が確認されたうえ、新橋駅付近の架線が断線しているのが見つかりました。
原因は何なのか、JR東日本の説明はこうです。金属でできた架線と別の装置の接触面が熱を持ち、架線が断線。切れた架線が垂れ下がり、そこを電車が通過したことで、車両のパンタグラフも一部が損傷しました。
鉄道の専門家は。
高木亮 工学院大学教授
「(架線)はそれなりの太さがあるもので、そういうのが垂れ下がっているところに時速70キロとか、そのぐらいのスピードで列車が突っ込んでくるわけで、それは(パンタグラフも)曲がる。暗くなってからの時間帯でこういうことが起きているので、運転手さんが切れた架線を目視するのが難しかったということはあるかもしれない」
なお、JR東日本は架線が断線した原因について、去年11月に行った工事で施工が不十分だった可能性もあるとみて調べているということです。