九州各地「6月最大の雨」に…土砂が民家を襲う「体力持たない」 11日も大雨警戒 今年の梅雨は「短期集中型」に?【news23】
九州各地では「6月最大の雨」となっていて、道路の冠水や土砂災害も発生しています。11日以降も引き続き警戒が必要です。一方、10日に梅雨入りしたとみられる関東甲信地方。今年は「短期集中型」の梅雨になる可能性もあります。
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九州各地「6月最大の雨」に 引き続き大雨に警戒
8日、“梅雨入り”の発表があったばかりの九州北部。
福岡県大牟田市では、激しい雨が通勤時間帯を直撃。横断歩道にできた大きな水たまりが、道行く人の足元を濡らします。
大牟田市では、午前7時ごろまでの1時間で41.5ミリの激しい雨に。
久留米市では、6時間降水量が140ミリを超えるなど、九州各地で「6月最大の雨」となりました。
記者
「未明から降り続いている雨は、朝になってさらに強くなってきました」
大分県の北部や西部などでは、現在、一部の地域に大雨警報が発表されています。
「わたしたちも雨が降ると怖くて、少々の雨で終わってほしいですね」
9日、線状降水帯が発生した鹿児島県。一夜明け、住民は復旧作業に追われていました。
「あそこまでは来ましたね。(Q.もう少しで家の中に入るくらい)うん」
「(泥が)たくさんたまっていた」
被害は、ほかにも…。
記者
「道路が大きく陥没しています。側溝のパイプが外れて下敷きになっています」
肝付町では、道路の陥没で通行止めに。
記者
「鹿屋市の住宅では床下一面に泥が埋まっていて、一歩踏み出すと動けないほどの厚みを感じます」
鹿屋市では、近くの山から土砂が民家に流れ込みました。
「泥だらけだったから、朝起きたら『おぉ』と、命だけあってよかった。どわって降るでしょ、一気に(土砂が)きたんでしょうね。体力的に持ちません」
佐賀県武雄市では広い範囲で冠水し、道路が寸断。小学校では下校時間を早めるなどの対応を取りました。
一方、鹿児島市にある動物園。動物への雨対策にも余念がありません。
今年の雨は「短期集中型」の可能性 梅雨の大雨に警戒
鹿児島市平川動物公園 桜井普子さん
「(地面は)一部ぬかるみが出たり、水たまりができてたり。足を滑らせたりするとよくないので、年上のキリンは10日は外に出さず展示」
雨の影響で、客足は10分の1に。
鹿児島市平川動物公園 桜井普子さん
「なかなか入園者が減って、こちらも結構がっかりする部分があるが、もし来ていただけたら心ゆくまで楽しめますよと伝えたい」
記録的な大雨をもたらした梅雨前線。あすにかけて西日本から東日本に停滞する見込みで、特に九州では引き続き警戒が必要です。
河津真人 気象予報士
「11日の朝にかけて、鹿児島・宮崎では150ミリの雨が予想される。既に地盤が緩んでいるところもあり、少しの雨でも土砂災害には警戒が必要」
一方、気象庁は10日、関東甲信地方と北陸地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表。
河津真人 気象予報士
「今年は太平洋高気圧の勢力が強まり、梅雨前線も早めに北上してくる。この先も梅雨の大雨が早めにやってきそうですし、降り方が激しいので、短期集中型の梅雨になる可能性がある」