インド機墜落、唯一の生存者の弟が心中語る もう1人の兄の安否はわからず
インド西部で242人を乗せた旅客機が墜落した事故で、唯一の生存者だった乗客の弟がJNNの取材に応じました。兄からは電話で連絡があったものの、一緒に乗っていたもう1人の兄の安否がわかっていないと明かしました。
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インド西部で起きた旅客機の墜落事故では、ロイター通信などが「240人以上が死亡した」ものの生存者が1人いると報じています。
現地メディアなどによりますと、インド西部の旅客機事故で唯一助かったとみられるのは、イギリス国籍のビシュワシュ・ラメシュさん(39)です。顔などにけがをし、現在、病院で手当てを受けています。
記者
「事故の一報を受けて、ラメシュさんのイギリスの実家には非常に多くの親戚が集まっています」
生存者の弟 ナヤン・ラメシュさん
「(兄から父に電話で)『飛行機が墜落した。どうやって生き残ったのか、どうやって飛行機から出たのかわからない。弟の姿が見えない。ほかの乗客もいない』と。本当にショックでした。言葉が出ませんでした」
イギリス中部・レスターにあるラメシュさんの実家で取材に応じたのは、弟のナヤンさんです。
ラメシュさんは4人兄弟の長男で、次男のエイジェイさんと休暇でインドを訪れていました。エイジェイさんも一緒に飛行機に乗っていましたが、安否がわかっていないということです。
ナヤンさんは、事故が起きていなければ2人をロンドンの空港に迎えに行く予定でした。
生存者の弟 ナヤン・ラメシュさん
「(次男のアジェイは)『明日会おう』と言いました。それが最後の言葉です。私自身も飛行機に乗るのが怖いです。この事故でトラウマになっています」
2人の運命を分けたものは何だったのか。ナヤンさんら家族は13日、現地に向かう予定です。