17日には都内で35℃予想も…今週は“異常な暑さ”に “梅雨型熱中症”にも注意 「体感は50℃」暑さから従業員守るためラーメン店がメニュー“冷やし”のみに?【news23】
16日に35℃以上の猛暑日となった地点は、全国で22か所にのぼりました。都内では猛暑日の予想が出ていて、ラーメン店は“危険な暑さ”から従業員を守るため、ある判断に迫られています。
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16日から、プールの時間が始まった長野県上田市の幼稚園。最高気温は32.3℃で、園児は歓声をあげながら水遊びを楽しんでいました。
「楽しかった。潜れたの」
「気持ちいいけど、ちょっと冷たかった」
16日、最も暑かったのは愛媛県の西条市で36.5℃。突然の暑さに体調を崩す人も…
16日、35℃を超える猛暑日を記録した地点は全国で22か所にのぼりました。
東京都心の最高気温は31.6℃。夏本番のような気温ですが、暑さ対策として最近街でよく見かけるのが、無料の給水所です。
73歳
「水飲みたいなって来たときに、えれえ冷たかったんですよ」
20歳
「水筒にいつも入れて持ってきているんですけど、今の段階で500ミリリットル飲みきっちゃって。生き返るなと思います」
自治体などが設置するこうした無料の給水所は全国で3000か所以上あり、年々増えているそうです。
暑さ対策は飲食店でも。東京・千代田区のラーメン店。店内はクーラー2台、扇風機2台、スポットクーラーで対策していますが、室温は38℃を超えています。
ソラノイロ 大庵康嗣 店長
「(鍋の前は)体感的には45℃とか50℃くらいは。気持ち的にサウナ入ってるみたいです」
従業員や客の熱中症対策として去年は期間限定でメニューを“冷やし”のみにしました。体感気温では5℃ほど下がったといいます。しかし…
ソラノイロ 大庵康嗣 店長
「温かいメニューないの?って帰られるお客さんが結構多くて、実際には売り上げは半分になりましたね。お客さんのため、スタッフのためというのもありますし、でも運営するために生き残らないといけないので、その葛藤はありますね」
クーラーの増設は難しく、メニューをどうするのか今月中に判断するといいます。
この危険な暑さで、熱中症による搬送も相次ぎました。16日に「熱中症警戒アラート」が発表されたのは、香川や和歌山など4県。沖縄以外では今年初めてです。
東京都内では熱中症の疑いで、1歳から96歳の男女42人が救急搬送されました。埼玉県熊谷市の病院にも。
医師
「意識はあるんですか?」
救急隊
「あります。散歩中に動けなくなっているところを通行人が発見」
午前9時、散歩中に動けなくなった70代の男性が搬送されてきました。
患者
「足がふらふらで…つかまれなくて」
医師
「やっぱり、この暑さで熱中症になった可能性が高いです。朝から熱中症になることあるんですよ、これくらい暑くなると」
脳の検査も異常はなく、熱中症と診断されました。
医師は、この時期、気温だけではなく「湿度」にも気を付けてほしいと話します。
埼玉慈恵病院 藤永剛 副院長
「梅雨型熱中症というのは、湿度がものすごく高くて、気温はそこまでじゃなくても起こりやすい熱中症。原因としては汗が蒸発しにくいというのが一番。昼間の最高気温だけじゃなくて最低気温にも注意していただいて、熱帯夜になるとかだったら夜の気温管理、しかも湿度の高い時だから湿度も一緒に管理していただきたい」
17日は都内でも猛暑日予想となっています。この暑さ、今後どうなるのでしょうか?