“忖度しない”姿勢も前面に 小泉農水大臣がコメ輸入で新方針　JAには「概算金」見直し要請

“コメ担当大臣”。きょうも、輸入を例年より前倒す新たな方針、そして「組織・団体に忖度しない」という姿勢を打ち出しました。

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小泉進次郎 農水大臣
「通常8月から本格的に買い入れ入札を実施していますが、緊急的に前倒しを行い、できる限り、万が一のことが起きても対応できるような構えをしておく」

政府が無関税で輸入する「ミニマムアクセス米」。このうち、主食用以外のコメについて、例年は8月から行う輸入に向けた手続きを今月30日に前倒しすると発表しました。

というのも、農水省はきょう、随意契約の備蓄米がすべて販売された場合、3月末の在庫量96万トンが15万トンまで落ち込むと公表。災害などに備え、国産米の品質に近いコメの割合を増やしたい考えです。

矢継ぎ早に対策を打ち出す小泉大臣。面会したのは、コメの生産から流通、販売まで強大な力を持つJAグループ。集荷に先だってJAが設定した価格で農家に仮払いをする「概算金」制度の見直しを求めました。

小泉進次郎 農水大臣
「山野会長も、作って最終的にいくらになるかわからないというのはやる気は湧かないよねと。しっかりと米作りに安心して経営の見通しが立つ方向に認識を共有できたことは非常に大きい」

JAも一括での買い取りを模索することになりましたが、小泉大臣とJAをめぐっては…

記者
「東京・大手町です。問題となっているのが、こちらのビルです」

関係者によりますとJAは、システム開発の損失を穴埋めするために東京駅の近くに所有しているビルの6フロア分の売却を調整しているのですが…

小泉進次郎 農水大臣
「どこの農家さんでも、東京のど真ん中に農協がビルを持っていることを求めている人はいないと思う」

「組織・団体に忖度しない」と明言してきた小泉大臣。“有言実行”できるかが問われています。