あとを絶たないクマ被害 “200年以上の歴史”老舗温泉旅館にクマ居座り 「寝ている部屋の前に…」経営者家族が語る緊迫の一夜【news23】
クマによる被害が後を絶ちません。山形県では老舗の温泉旅館にクマが居座り、室内が荒らされました。同じ建物内でクマと一夜を明かすことになった経営者の家族が緊迫した状況を語りました。
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相次ぐクマ出没 寺の境内に2時間半居座る 走行中の車と接触も
ゆっくりと歩く体長1.5メートルほどのクマ。7日正午ごろ、岐阜県内の寺で撮影されたものです。
駐車場に現れたクマは柵をくぐって外側に出ますが…もう一度、柵をくぐり戻ってきます。
撮影した人によると、クマはおよそ2時間半にわたって寺の境内に居座ったといいます。
クマが現れたのは岐阜県大野町の「来振寺」です。
寺の関係者によると、周辺には1週間ほど前からクマとみられる足跡や糞が残されていたといいます。その後、クマは寺の裏手にある山に戻っていったそうです。
宮城県内では走行中の車がクマと接触しました。
運転手
「クマだ!」
突然、道路に飛び出してきた体長1メートルほどのクマ。車の後方を捉えたカメラには、路上を転がりながら倒れるクマの姿が映っていました。
運転手
「『ドンッ』という鈍い音がして、バックミラーで振り返ったときにクマと認識。(クマが)いつ出てきてもおかしくないという認識を持って運転したい」
倒れ込んだクマは、その後、起き上がり山の方へ戻っていったということです。
“200年以上の歴史”ある老舗温泉旅館にクマが立てこもる
山形県米沢市の温泉旅館には体長およそ1.2メートルのクマが立てこもりました。
200年以上の歴史をもつ老舗で、山の中にある秘湯が人気でしたが…。
ボロボロに破られた障子。お膳は散乱していました。
報告
「旅館の1階にある調理場に来ています。クマが食糧を求めたあとでしょうか、鍋や調味料などが床に散乱しています」
旅館にはクマが荒らしたとみられるあとが生々しく残っていました。
滑川温泉 福島屋 笹木和夫 社長
「冷蔵庫は全部開けてるし、かなりひどい。今までもクマはいたんでしょうけど、こんなこと初めて。うちまで入り込まれたのは初めて」
クマは6日の夜から館内に侵入していたとみられます。
当時、旅館には経営者の家族が3人いましたが、防火扉の奥に避難し一夜を明かしたということです。
滑川温泉 福島屋 笹木和夫 社長
「(クマは)いつも我々が寝ている部屋の前にいました。(Q.避難していなかったら?)危なかったですね」
米沢市は7日の正午前に緊急銃猟を発令。
猟友会のハンターが館内に入り、駆除しました。