心の支えは「嵐」 目標掲げて挑む女子高校生 人生左右する中国の大学入試「高考」
中国で人生が大きく左右されるといわれる全国統一大学入試「高考」がきょうまで3日間行われました。日本のアイドルに魅了された女子高校生の“闘い”を取材しました。
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記者
「きょうから高考が始まります。多くの保護者が見守る中、受験生が続々と会場入りしていきます」
おととい始まった全国統一大学入試「高考」。縁起が良いとされるチャイナドレスを着た保護者らが応援に駆けつけます。
保護者
「きょうは息子の高考の日なので、特別な気持ちを大事にしたくてチャイナドレスを買いました。良い結果を出して、努力が報われることを願っています」
母親と手をつなぎ、試験会場に向かうのは黄楽怡さん(18)です。目指すのは、重慶市にある美術大学。そこで建築を学びたいと考えています。
今年4月、黄さんの姿は上海市内のカフェにありました。試験科目は6つ、この日は「歴史」の勉強をします。
学校は朝7時過ぎから夜7時ごろまで。帰宅したら宿題をして、ベッドに入るのは深夜です。こうした受験勉強中心の生活が1年近く続いているといいます。
黄楽怡さん
「正直かなり大変で、みんな少し追い込まれている感じがあります。授業が終わるととても疲れて、机に突っ伏して休むことも多いです」
そんな受験勉強の日々の支えは…
黄楽怡さん
「ポケモン」
日本のアニメに魅了されて、日本語にも興味を持ち始めました。
そして、中でも“特別な存在”だというのが、アイドルグループの「嵐」です。3月、上海市内で開かれたイベントに勉強の合間を縫って参加。ランダムに流れる曲に合わせて、黄さんも踊ります。
黄楽怡さん
「とてもリラックスできて楽しいです。同じファンと一緒に過ごせて嬉しいです」
イベント参加者
「27年、お疲れ様でした。嵐、大好き。謝謝」
しかし、高市総理の台湾有事をめぐる発言で日中関係が悪化して以降、日本のアーティストのライブが中止となり、こうしたイベントが開催されることもほとんどなくなりました。
イベント参加者
「アーティストへの愛は(日中関係とは)無関係だと思います」
「文化は文化、政治は政治で分けて考えるべきです。アイドルは政治と関係ないですし、国籍だけで良し悪しを判断する必要はないと思います」
気分転換のひと時が過ぎれば、また勉強漬けの“日常”に。試験が近づけば寝る時間も削られていきます。そんな黄さんの目標は。
黄楽怡さん
「大学卒業後は日本で大学院に進みたいです。(Q.志望する大学院はありますか?)一番は慶応大学。嵐です、櫻井翔君が慶応大学の学生だったから。(試験が終わったら)旅行や恋愛をしたいです」
人生を左右すると言われる「高考」。その重圧の中、日本の音楽やアニメが中国の若者の心の支えにもなっていました。