中国のK-POP規制「限韓令」に緩和の動き 中韓急接近の背景に日本の存在 日韓関係分断が狙いか 日本コンテンツを制限「限日令」発動との見方も
中国でK-POPをはじめとする韓国コンテンツの制限を緩和する動きが出てきました。日中関係が悪化するなか、日本と韓国の間の分断を図ろうとする中国の外交戦略がうかがえます。
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音楽に合わせてダンスを披露する中国の若者たち。みな、K-POPアイドルの熱狂的なファンです。
記者
「多くの若い人たちがダンスを楽しんでいます。熱気に包まれています」
「SEVENTEENは日本で、ITZYは香港で見ました」
先月、北京市内でオープンした男性アイドルグループの限定ストアはグッズを買いに来た大勢のファンで賑わっていました。
限定ストアに来たファン
「多くのグッズが売り切れてました」
1億人を超えるといわれる中国のK-POPファン。しかし、多くのファンを悩ませているのが…
「(中国本土で)コンサートを見ることはできないと思う。『限韓令』がありますから」
韓国のコンテンツを厳しく制限する「限韓令」です。
2016年、アメリカと韓国がミサイル迎撃システムTHAADを韓国に配備することを決めたことに中国政府は猛反発。それ以降、中国本土ではK-POPアイドルのコンサートや韓国映画の上映などが事実上、禁止されているのです。
K-POPアイドルのファン
「フィリピン(のコンサート)に行きました」
およそ20年間、アイドルグループを追いかけてきた女性は…
K-POPアイドルのファン
「就職して経済的に自立してからコンサートに行けるようになりました。ただ、(K-POPアイドルは)もう中国に来ることはできなくなっていたので、海外で追いかけてきました。今年1月にはシンガポールで(コンサートが)開かれるので、行く予定です」
こうしたなか、およそ10年にわたる「限韓令」の緩和に向けた動きが出てきました。
中国を国賓訪問している韓国の李在明大統領はきのう、習近平国家主席と会談。「文化コンテンツ」の交流を段階的に拡大させる方向で、実務協議を進めることで合意したのです。
そして、両首脳はこんなやりとりも。
韓国 李在明 大統領
「写真を1枚撮ってもいいでしょうか?」
誘いに応じた習主席が顔を寄せ、両首脳は笑顔で自撮り。その後は夫人も加わり、4人での記念撮影となりました。
李在明大統領はSNSに、写真とともに「人生最高の1枚になった」と投稿しています。
急接近する中国と韓国。中国が冷え込んだ韓国との関係改善に強い意欲を示す背景にあるのは、日中関係の急速な悪化です。
高市総理の台湾有事発言以降、中国では日本関連のイベントが軒並み中止になっているほか、日本映画の上映も次々とキャンセルに。日本のコンテンツを制限する「限日令」が発動されたとの見方も出ています。
中国としては、韓国に融和的な姿勢をとることで、日本と韓国の関係にくさびを打ち込む狙いがあるのです。
コンサート解禁の兆しにK-POPファンは…
K-POPアイドルのファン
「(中国本土でコンサートが)もちろん開かれることを願っています」
中国の強硬姿勢は日本と韓国の文化イベントにまで影響を及ぼしています。