富山で不漁の“寒ブリ”が山口に?高水温で富山を通過か… 変わる漁獲量日本一【Nスタ解説】
北陸の冬の味覚「寒ブリ」。豊漁を心待ちにしていますが、先月までに氷見漁港で水揚げされたブリは85トンと、例年の4割ほどにとどまっているということです。
けさはゼロ…富山で「寒ブリ」が不漁
北陸の冬の味覚「寒ブリ」。
富山県では去年、「ひみ寒ぶり」としての認定基準を引き上げ、ブランドをより強く打ち出していこうと豊漁を心待ちにしていたのですが、先月までに氷見漁港で水揚げされたブリは85トンと、例年の4割ほどにとどまってしまっています。
20日に至っては、水揚げはなんとゼロ。
高水温で富山を通り過ぎた?山口で豊漁
一方、今、ブリの豊漁にわいているのが、山口県萩市です。
山口県漁協はぎ統括支店 長岡利憲 運営委員長
「4日間で4900万円ぐらいの水揚げ」
例年、この時期に水揚げされるブリは10~30匹程度ですが、19日までになんと7600匹が水揚げされました。
なぜ、山口県でブリが豊漁なのか…
水産研究・教育機構 倉島陽 主任研究員
「山口でとれているサイズが10キロから12キロくらいという話ですので、そのサイズであれば、(富山の)寒ブリの可能性が非常に高い」
日本海側を南下するブリはこの時期、水温が約14℃~17℃で格好の漁場になる富山湾に入るのですが、高水温のため通り過ぎたのではないかと専門家は分析しています。
変わる漁獲量日本一 「ふぐ」や「カツオ」まで
井上貴博キャスター:
海水温上昇や潮の流れなど、様々な要素が漁場に影響を与えるといわれています。
例えば、「ふぐ」と言えば山口県下関を思い浮かべる方も多いと思いますが、漁獲量では2019年から北海道が1位に。
そして「イセエビ」も、2005年頃までは三重県が1位でしたが、2021年からは千葉県が1位に、定着する状況が続いているということです。
「カツオ」も、例年は三陸沖まで北上しますが、2025年は多くのカツオが千葉県沖にとどまり、宮城県が28年ぶりに首位から転落。千葉県が日本一となりました。