PayPayとVisaが提携発表 米国進出へ…インバウンドでの客足見込める?国内でも広がる「キャッシュレス決済」 神社では「キャッシュレス賽銭」も【news23】
QRコード決済で国内トップシェアを誇る「PayPay」がアメリカ進出に向け、クレ
【データを見る】韓国99.1%…日本は何%? 世界のキャッシュレス決済比率
ジットカード最大手「Visa」との提携を発表しました。ただ、日本人にはお馴染みの「QR決済」、アメリカでは通用しないとの見方も出ています。PayPayはどう乗り越えようとしているのでしょうか。
PayPay アメリカ進出へ 広がるキャッシュレス決済
毎日の買い物にすっかり欠かせないものとなった「キャッシュレス決済」。
20代
「財布持たないで、携帯で。QRとか、すぐピッて撮るだけだし」
80代
「カードとかPayPayみたいなの。息子がおりまして『これは便利だよ』って言うのでやった」
90代
「(カードは)便利。その方がピッていけて現金出さなくていいから」
「キャッシュレス後進国」と言われてきた日本ですが、決済比率は着実に上がっています。
中でも、日本の人口の半数以上が使っているのが「PayPay」です。利用できる場所は国内1000万か所以上。
記者
「都内にある末廣神社では、2025年12月から現金をつかわないでお賽銭ができる、キャッシュレス賽銭を導入しています」
この小さな神社のお賽銭も「PayPay」対応。
40代
「細かい小銭が無い時とか、とても便利だと思った」
ーーキャッシュレス賽銭でも気持ちは変わらない?
20代
「変わらないと思う。繋げたらお財布みたいなのが出てきて『お賽銭する』みたいな画面になったので、お賽銭してる感あった」
末廣神社 服部全純 宮司
「現金を持たないという方も増えてきて、何か良い策がないかと思って導入した。『賽銭泥棒』と一般的には申し上げるが、そういった方も中にはいらっしゃるので。QRコードが普及されれば、そういったものが減っていくのではないか」
2025年9月には海を越えて韓国へ。現在、韓国のコンビニや飲食店など、200万以上の店舗で使うことができます。
日本人観光客
「自動でウォンに替えてくれるのがめっちゃ便利。両替をわざわざしなくていい。勝手に日本円で引き落とされた額も出るので便利」
「PayPay」が次に目をつけたのが…
PayPay 中山一郎 社長
「アメリカで挑戦したいと考えています」
アメリカ「QR決済は手間」の声も
しかし、アメリカの「キャッシュレス決済」事情をみてみると、支払いで広く使われているのがスマホの「タッチ決済」。
こちらの店では以前、QRコード決済を導入していましたが、利用者がほとんどいなかったため、やめてしまったそうです。
市民
「QRコード決済は手間がかかるし、わざわざ使う感じではありません」
「(タッチ決済は)利便性っていう意味では、ただスマホを取り出すだけだから楽ですよ」
ベーグル店 マネージャー
「QRコードが本当に役に立つかは分かりません。最近色んな所で詐欺が横行しているので、安全対策が確立されない限り、導入は良いアイデアだとは思えません」
アメリカ進出に向け、「PayPay」がパートナーに選んだのが、カード決済の世界最大手「Visa」。戦略的パートナーシップを締結し、「QRコード決済」と「タッチ決済」の両方で支払いができるように検討していくといいます。
PayPay 中山一郎 社長
「日本で強みを発揮してる部分をVisaとともに検討することで、多様性の中で選ばれるサービスになりたい」
訪日外国人客もターゲットに
そして「PayPay」がもうひとつ目をつけたのが、訪日外国人観光客の支払い。
PayPay加盟店で、Visaの決済が使えるようにするなど、日本を訪れる外国人観光客の利便性向上も図る計画だといいます。
アメリカ人観光客
「現金が使えないと不安だったけど、VisaでPayPayが使えるなら心配なさそうだね」
ーー提携したらペイペイは使う?
「ああ。簡単だろうし」
客の8割が外国人観光客というこちらの酒店からは、こんな期待の声が聞かれました。
万雷酒店 金井響一代表
「少なからず集客にはつながるかなと思う。PayPayとVisaが繋がってくれる。それをきっかけに、日本に来てくれるのは大変ありがたい」
キャッシュレス決済が乱立する中、「PayPay」は世界で新たな存在感を示せるのでしょうか。
日本国内で“タッチ決済”拡大も
藤森祥平キャスター:
【キャッシュレス決済比率(2023年)】※一般社団法人キャッシュレス推進協議会より
▼韓国:99.1%
▼中国:83.3%
▼イギリス:64.0%
▼アメリカ:58.4%
▼フランス:52.7%
▼日本:39.3%
▼イタリア:34.3%
キャッシュレス決済自体 は、日本でもだいぶ進んできた感覚がありますが、2023年の時点では、日本はまだ4割弱という比率です。日本の経産省は「2030年までに65%まで引き上げる」という目標を立てているそうです。
キャッシュレス決済における利用者のメリットとしては、支払い時間が短くなるということがあります。
【支払い時間】※経産省より
▼現金:26.1秒
▼非接触決済(タッチ決済など):14.3秒
▼コード決済:16.2秒
今回、PayPayとVisaが提携することになります。Visaは、対面での取引の79%がタッチ決済になっており、コード決済のPayPayの加盟店でも、これからはタッチ決済を拡大しようとしているそうです。
小川彩佳キャスター:
そのPayPayとVisaが今回提携することになりますが、どのようなことを期待しますか?
伊沢拓司さん:
やはり観光客が日米で便利になることが一つ強みなのかと思いつつ、アメリカはタッチ決済が普及しているので、Visa側の狙いをもう少し詳しく知りたいと思います。
ただクレジットカードを作れない層が、アメリカで苦労していたりしたら、可能性はあるのかなと思いますが、どのように市場に入っていくのかは注目したいと思います。
藤森キャスター:
キャッシュレス決済は、人手不足への対応に期待できるのではないかと言われています。
全面的にキャッシュレス決済だった大阪万博ですが、その効果の検証として、このようなデータがあります。
【現金決済に関わる作業(1か月間)】
<通常店舗>
▼釣り銭対応:377分
▼レジ締め:453 分
▼売上報告:300分
▼売上金の回収:313分
▼合計:1443分
<キャッシュレス>
▼釣り銭対応:0分
▼レジ締め:0分
▼売上報告:130分
▼売上金の回収:0分
▼合計:130分
現金関連の作業時間が、キャッシュレスにすることで、これだけ時間を縮めることができます。
一方で「現金で払いたい」という人は、選択肢がなくなり困るという人も当然います。
小川キャスター:
今も支払いは現金がメインという方も多くいらっしゃると思いますが、今後キャッシュレス決済がさらにもう一段階普及していくためには、何が必要になってくるのでしょうか。
伊沢拓司さん:
後押しが必要になると思います。キャッシュレスが進むと、小売とか外食産業は結構ありがたいですよね。
特に外食産業は今、人手不足で物価高で原料も高い、しかも食料品の10%の税率が0%になれば「外食はお金がかかるから」ということで外食控えが起こる可能性もあるとなると、こういったところでサポートする方が良いのかなと思います。初期費用を出したり、コスト低減に自治体が努めたりなど、対応策はあると思います。
そして、こうしたデータが出て、後から効いてくるというのは、万博の一つの意味なのかなと思います。
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<プロフィール>
伊沢拓司さん
株式会社 QuizKnock CEO
クイズプレーヤーとして活躍中