京都市バスの運賃が市民以外は2倍に?姫路城の入城料は1000円→2500円に? 国が“二重価格”指針策定へ…オーバーツーリズム解消なるか【news23】
訪日観光客の増加でオーバーツーリズムが深刻化する中、3日、国交省は“二重価格”の導入に向け、ガイドラインを策定する方針を明らかにしました。「地元住民」と「それ以外」で価格を分ける二重価格、問題解消の一手になるのでしょうか。
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京都市バス“二重価格”に?市民以外「最大2倍」案
コロナ禍以降、増え続ける訪日観光客。円安の追い風もあり去年、日本を訪れた外国人旅行者はおよそ4270万人で、初めて4000万人を突破しました。
宿泊や買い物などの消費額も9兆円超で過去最高。経済成長の“けん引役”とも言える存在ですが…。一方で深刻化しているのがオーバーツーリズムです。
京都では市民の足である市バスの混雑が社会問題になっています。京都駅のバス乗り場に行ってみると…
報告
「京都駅のバスターミナルです。現在、時刻は(午前)10時を過ぎたところですが、清水寺に向かうバスを待つ人が行列をなしています」
平日の午前中にもかかわらず、清水寺に向かう人気の路線にはすでに100人以上が並んでいました。地元の人は…
京都市民
「もうバスに乗れないね。歩けるところは頑張って歩いて」
京都市民
「いつでもぎゅうぎゅう詰め。スーツケースがあってそれが邪魔して出られなくて、ずっと『降りまーす!』って叫んでる」
こうした混雑の解消に向け、行政が動き出しました。
京都市 松井孝治 市長
「いくらかでも市民にとってプラスがあると実感していただきたい」
京都市が導入を検討しているのが「市民」と「市民以外」で運賃を分ける「二重価格」です。現在の大人230円から市民に限って200円に値下げする一方、市民以外の乗客の運賃は350円から400円の範囲で値上げする方針です。
マイナンバーカードと紐づけた交通系ICカードを使うことで、市民運賃が適用されるシステムを想定しているということで、2027年度中の導入を目指しています。
市外客1000円→2500円に 姫路城“二重価格”導入
「二重価格」をすでに導入したのが兵庫県の世界遺産「姫路城」です。姫路市は今月1日から城の維持管理費を確保するためなどとして、これまで18歳以上1000円だった入城料を市民は据え置きつつ、市民以外は2.5倍の2500円に値上げしました。観光客からは…
記者
「きょうから2500円に変わったんです」
東京からの観光客
「きのうはいくらだったんですか?」
記者
「1000円です」
東京からの観光客
「え~!!そうなんだ。きのう来ればよかったね」
アメリカからの観光客
「私は理解できる。人気の観光地だからだと思うし、その場所を守る必要があると思うから」
据え置かれた姫路市民からは…
姫路市民
「ありがたいですね、来やすさに関しては。お手軽に来られるので。姫路城楽しみやな」
姫路市民
「取り組みはいいと思います。ただ一気に上げすぎかな。だいぶ観光客は減るんじゃないかな」
国が“二重価格”指針策定 導入進むか
各地に広がる「二重価格」導入の動き。3日、金子国土交通大臣は「サービスの持続可能性を確保する上で料金設定は重要」として、「二重価格」導入の参考となるよう、国がガイドラインを策定する方針を明らかにしました。
金子恭之 国交大臣
「今後、国内外のオーバーツーリズム対策や料金設定の事案も踏まえつつ、ガイドラインの策定等、必要な取り組みを進めていきたい」
「差別」と受け取られかねない懸念から、慎重論も根強かった「二重価格」ですが、政府が指針を示すことで一気に導入が進む可能性もあります。