戦没者追悼式の式辞から再び消えた「反省」…過去の国会発言や歴代首相の表現から読み解く意図 【Nスタ】
終戦から81年を迎えた8月15日、都内で開かれた戦没者追悼式の式辞で、高市総理は2025年に石破前総理が復活させた「反省」という言葉を使いませんでした。
どんな意図があったのでしょうか。
【約30年前の高市総理】「反省なんかしておりませんし、求められるいわれもない」 国会での発言
再び消えた「反省」 1994年以降は歴代総理が用いる
81回目の「終戦の日」を迎えた2026年8月15日。
都内で開かれた全国戦没者追悼式の式辞で、高市総理は次のように話しました。
高市総理
「戦争の惨禍を、二度と繰り返させない。この決然たる誓いを、世代を超えて継承し、貫いてまいります」
時の総理大臣の歴史認識を反映する式辞。
そのなかで今回、再び使われなくなった言葉があります。
村山富市総理(1994年当時)
「アジアをはじめとする世界の多くの人々に、筆舌に尽くしがたい悲惨な犠牲をもたらした。深い『反省』と共に、謹んで哀悼の意を表したい」
先の大戦に対する「深い反省」です。
1994年に当時の村山総理が表明したこの言葉は、歴代総理大臣も追悼式の式辞で用いてきました。
変化があったのは2013年のことです。
変化は2013年 安倍元総理「反省」を使わず
安倍晋三総理(2013年当時)
「私たちは歴史に対して謙虚に向き合い、学ぶべき教訓を深く胸に刻みつつ、希望に満ちた国の未来を切り開いてまいります」
安倍元総理は第二次政権の間、一度も「反省」の文言を使いませんでした。
後を継いだ菅元総理・岸田元総理も踏襲してきましたが、2025年、石破前総理は…
石破茂総理(2025年当時)
「あの戦争の『反省』と教訓を、今改めて深く胸に刻まなければなりません」
13年ぶりに復活させていました。
再び「反省」を封印した高市総理 約30年前には…
「反省」という言葉をめぐる歴史認識。
高市総理は約30年前、国会で次のように質問をしていました。
新進党 高市早苗 衆院議員(1995年当時)
「少なくとも私自身は当事者とは言えない世代ですから反省なんかしておりませんし、反省を求められるいわれもないと思っております」
河野洋平 外務大臣(1995年当時)
「私は議員と全く見解を異にいたします」
今回、再び「反省」という言葉を封印した高市総理。
式辞の結びで強調したのは…
高市総理
「今を生きる世代も、未来を生きる世代も、希望を持てる日本を、安全で安心して暮らせる社会を、創り上げてまいります」
“反省”使わなかったのは「総理自身の歴史認識と旧安倍派の意向をふまえたか」
井上貴博キャスター:
靖国神社を参拝するかどうかについても、高市総理は岩盤支持層を意識しつつ、外交的な配慮、そのバランスに腐心している感があります。
戦没者追悼式の式辞で「反省」を使わなかったことについて…
TBSスペシャルコメンテーターの星浩氏は、「高市総理自身の歴史認識に加え、旧安倍派の意向をふまえて、『反省』の文言を外したのでは。ただ、戦争による被害を受けた国々は容認できないだろう」とみています。
出水麻衣キャスター:
もちろん高市総理は戦争を望んでいるとは思いませんが、ご自身の過去の発言などを鑑みると、諸外国からどう受け止められるのか、冷静な想像力というものは持ち続けていただきたいと思います。