ほろ苦さが美味しい「ティラミス」は定番のスイーツです。
しかし、これらは意外にも歴史の浅いお菓子とされています。
事実、生まれてから50年ほどしか経っていないのだとか。
今回はそれら「ティラミス」について解説します。
ここでは「ティラミス」がどのようなデザートなのかはもちろん、発祥などについても説明します。
「ティラミス」とはどんなスイーツ
まずは「ティラミス」がどのようなお菓子なのか見てみましょう。
「ティラミス」の材料と作り方
「ティラミス」とはチーズケーキの一種でイタリア発祥のスイーツです。
ビスケット(スポンジ)にエスプレッソやリキュールを染み込ませ、マスカルポーネチーズを入れたクリームを重ねて冷やし固めたものを言います。
表面にはココアパウダーやコーヒーパウダーなどがふりかけられているのが普通です。
「ティラミス」は卵や牛乳や砂糖が入っています。
そのため、当時のイタリアでは滋養強壮剤として食べられることもあったのだとか。
90年代の日本で一大ブームを起こしたスイーツ
日本では1990年代初頭に「ティラミス」のブームが到来しました。
当時バブル景気の中、イタリア料理、通称「イタめし」が大ブーム!その流れでイタリアのスイーツティラミスが日本で食べられるようになりブームとなりました。
その影響で日本人にもすっかり定着したわけです。
今ではすっかり定番スイーツの一角と言えます。
「ティラミス」とはどんな意味?
では「ティラミス」とはどのような意味があるのでしょうか?
ここからは「ティラミス」という言葉が持つ意味について見ていきましょう。
「ティラミス」は3つの単語が合わさったもの
「ティラミス」はイタリア語の「tiramisù」から来ています。
この「tiramisù」は3つの単語が合わさったものだそうです。
その3つの単語が「tira」「mi」「sù」となります。
実はこれら3つの単語それぞれに意味があるのです。
以下、それぞれの意味となります。
・tira:引っ張る
・mi:私
・sù:上
つまり、直訳すると「私を上へ引っ張って」という意味です。
これは「私を元気にして」という意味を持っています。
より噛み砕くと、元気が出るお菓子ということになりますね。
「ティラミス」にはそれらの意味が込められているわけです。
ティラミスはいつ生まれたスイーツ?
では「ティラミス」はいつ生まれたお菓子なのでしょうか?
1960年代~1970年代に発明されたとされるティラミス
「ティラミス」の歴史についてはあまりわかっていません。
しかし、1960年代~1970年代に発明されたとされています。
実際には20世紀後半頃に発明された比較的新しいスイーツとされることが多いです。
中でも北イタリアのどこかで生まれたお菓子とされています。
ただし、発祥の地と名乗る街はいくつかあるため、はっきりとした情報はわかっていません。
それら「ティラミス」発祥の地としての有力候補には、ヴェネツィアやトレヴィーゾが挙げられます。
なお、その原形は「ズッパ・イングレーゼ」というティラミスに酷似したお菓子だったのではないかと考えられています。
このように「ティラミス」についてははっきりとしたことがわかっていないわけです。
3月21日は「世界ティラミスの日」
これは豆知識なのですが、3月21日は「世界ティラミスの日」とされています。
これは2017年にイタリアのフードライターの発案で制定された新しい記念日となっています。
いわゆる国ごとの記念日というより、独自に指定された記念日の1つと言えるでしょう。
まとめ
「ティラミス」は大人のほろ苦さが癖になるスイーツです。
これらは元気を与えてくれるお菓子として知られています。
なお「ティラミス」の発祥については詳しくわかっていません。
その歴史は約50年ほどとされていますが、北イタリアで生まれたということ以外は謎に包まれたままです。