フランスの伝統菓子、それが「ガトー・オペラ」です。
これはチョコレートでコーティングされたお菓子を言います。
しかし、似たようなものに「ザッハトルテ」もあって混合されがちです。
そこで今回は「ガトー・オペラ」について解説します。
「ザッハトルテ」との違いも説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
「ガトー・オペラ」とは
まずは「ガトー・オペラ」について見ていきましょう。
「ガトー・オペラ」はこんなケーキ
「ガトー・オペラ」はフランスの伝統菓子です。このケーキはチョコレートでコーティングされたものです。
特徴的な食感はふんわりしっとりとしています。また、味わいも濃厚です。
見た目も華やかでまさに王道のスイーツと言えるでしょう。
フランス生まれの「ガトー・オペラ」
「ガトー・オペラ」はフランスで生まれたお菓子です。パリで生まれた洋菓子として知られています。
「ガトー」は「ケーキ」を意味し、「オペラ」はパリのオペラ座を指します。
1955年に菓子職人のシリアック・ガビヨンがあるチョコレートケーキを考案しました。それが「ガトー・オペラ」の原型となりました。
このケーキにはビスキュイ・ジョコンドと呼ばれるアーモンドパウダーを使用したスポンジがベースとなります。コーヒー風味のシロップを染み込ませ、バタークリームとガナッシュクリームを何層にも重ねます(一般的には7層)。
最後にチョコレートで表面をコーティングして完成させます。
基本的に「ガトー・オペラ」の形状は四角いものが一般的で、金箔でアポロン像が持つ金の琴に見立てたデザインが施されることも特徴です。
「ザッハトルテ」とは
次に、「ザッハトルテ」について見てみましょう。
「ザッハトルテ」はこんなケーキ
「ザッハトルテ」はオーストリアの伝統菓子です。こちらもチョコレートでコーティングされたお菓子です。
食感はふんわりこってりとしており、味わいも濃厚です。
オーストリア生まれの「ザッハトルテ」
「ザッハトルテ」はオーストリアで生まれたケーキです。特にウィーンで生まれたお菓子とされています。
「ザッハ」とは考案者の名前を意味し、「トルテ」は焼き菓子としての「ケーキ」を指します。
1832年に菓子職人のフランツ・ザッハーが考案したチョコレートケーキです。
このケーキには小麦粉、砂糖、卵、バター、チョコレートなどがたっぷりと使われます。生地をオーブンで焼き、杏子のジャムを塗ったり挟んだりします。最後にチョコレートでコーティングすれば完成です。
ちなみに、基本的に「ザッハトルテ」の形状は丸いものが一般的とされています。
まとめ
「ガトー・オペラ」も「ザッハトルテ」も表面をチョコレートでコーティングされたケーキの一種です。
どちらも食感や味わいが似ています。
しかし、発祥とされる場所や形状が異なります。
その点については別物として考えた方が良いでしょう。