子どもの自殺を防ごうと、人気絵本作家のヨシタケシンスケさんらが手掛けた子どもや若者を中心としたオンライン上の居場所づくりのための空間がきょう、公開されました。
【動画】「生きるのがしんどい」子どもや若者向けオンライン空間 絵本作家ヨシタケシンスケさんら 3月1日オープン
このオンライン空間は「かくれてしまえばいいのです」と名付けられ、自殺対策に取り組むNPO法人「ライフリンク」と「りんごかもしれない」などの作品で知られる絵本作家のヨシタケシンスケさんが手掛けています。
対象は「生きることがしんどい」と感じている子どもや若者を想定しています。
オンライン上の「かくれが」がコンセプトとなっていて、AIのロボットに自分の気持ちを話すことや、ヨシタケさんが描きおろした小話など、さまざまなコンテンツを匿名で24時間無料で利用することができます。
絵本作家 ヨシタケシンスケさん
「この世が嫌なときにあの世以外の場所というのがあれば、そこに一時的に避難してまたこの世に戻ってくればいいじゃないかという一つの選択肢を作りたかった」
厚生労働省によりますと、去年1年間に自殺した小中高生は500人を超えていて、ライフリンクの相談窓口には、子どもたちから「家にも学校にも居場所がなく消えてしまいたい」などの相談が相次いでいるということです。