北欧スウェーデンのNATO=北大西洋条約機構への加盟手続きが完了し、正式に加盟しました。NATOへの新規加盟は去年4月のフィンランド以来で32か国目になります。
スウェーデンのクリステション首相は7日、ワシントンを訪問し、NATOへの加盟に必要な書面をアメリカのブリンケン国務長官に手渡しました。
これで加盟手続きはすべて完了し、スウェーデンは正式にNATOの32番目の加盟国となりました。
クリステション首相
「スウェーデンのNATO加盟は何かの終わりではなく始まりです。アメリカや他の加盟国とともに、世界をより安全に、より自由にしていくことを楽しみにしています」
クリステション首相は「ロシアは当面、深刻な脅威であり続けるだろう」との認識を示すとともに、「ウクライナはヨーロッパの自由を守っている」と述べ、引き続き支援していく姿勢を強調しました。
スウェーデンはロシアによるウクライナ侵攻を受け、フィンランドとともに、おととし5月に加盟申請をしました。
加盟にはすべてのNATO加盟国の承認が必要で、フィンランドは去年4月に加盟を果たしましたが、スウェーデンについては、トルコとハンガリーの承認手続きが遅れていました。