林官房長官は、IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長と会談し、福島第一原発の処理水放出について、高い透明性をもって安全性を国内外に説明していくという日本政府の姿勢を改めて伝えました。
来日中のグロッシ事務局長と林官房長官の会談は、総理官邸でおよそ30分間行われました。
林官房長官は、「原子力分野での国際的権威であるIAEAの関与は引き続き重要」と述べた上で、「日本は科学的根拠に基づき高い透明性をもって、ALPS処理水の安全性を国内外に丁寧に説明していく考えだ」と伝えました。
これに対しグロッシ事務局長は、「あす(13日)福島を訪問するが、処理水の最後の一滴が放出されるまでIAEAとして関与していく」と応じました。
グロッシ事務局長の来日は去年7月以来で、処理水の海洋放出を開始してからは初めてです。