アメリカの宇宙開発企業「スペースX」は、月や火星への飛行を目指して、開発中の大型宇宙船「スターシップ」の3回目の試験打ち上げを行いました。機体は宇宙空間に到達し、大気圏に再突入した直後に通信が途絶えました。
【写真を見る】スペースXが大型宇宙船「スターシップ」3回目の試験打ち上げ、宇宙空間に到達 地球への帰還はできず
イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業「スペースX」は14日、アメリカ南部・テキサス州で、大型宇宙船「スターシップ」の3回目の試験打ち上げを行いました。
「スターシップ」は予定通り、打ち上げからおよそ3分後に宇宙空間に到達。その後、地球への帰還のため、大気圏に再突入しましたが、地上との通信が途絶えたということです。機体は分解したものとみられています。
過去2回の飛行試験では、打ち上げ直後に爆発していて、スペースXは「大きな進歩があった」などとしています。
宇宙船「スターシップ」は、月や火星に飛行することも想定した最大100人の搭乗が可能な大型宇宙船で、アメリカが中心となり、人類を再び月に送ることを目指す「アルテミス計画」でも使用される予定になっています。