中国海警局は、台湾が実効支配する金門島付近でパトロールを行ったと発表しました。中国は先月起きた漁船転覆事故を機に、この海域でのパトロールを常態化させています。
中国海警局は15日、中国本土に近く、台湾が実効支配する離島、金門島の付近でパトロールを行ったと発表しました。
「台湾海域を含む中国漁民の合法的権益と生命、財産、安全を守るため、引き続き取り締まりを強化する」としています。
金門島付近では先月、台湾当局が越境操業の疑いで追跡中だった中国の漁船が転覆、2人が死亡する事故が起きています。
これを機に中国は「法執行力を強化する」と宣言、この海域でのパトロールを常態化させていて、今回も、あえてパトロールを実施したことを公表し、台湾に圧力をかける狙いがあるものとみられます。