![中国外相が“対中包囲網の一角”オーストラリア首相と会談 関係前進を確認](/assets/out/images/jnn/1065413.jpg)
オーストラリアを訪れている中国の王毅外相が20日、アルバニージー首相と会談し、両国の関係改善を進めていくことを確認しました。
会談は首都キャンベラで行われ、中国外務省によりますと、アルバニージー首相は一時は悪化していた両国の関係が改善に向かっていることを念頭に、「関係の建設的な発展を促進するため、引き続き努力する」と発言したということです。
王毅外相は「相互尊重の精神で相違を管理・克服し、より成熟、安定した包括的な戦略パートナーシップの構築を共同で推し進めたい」と応じたとしています。
また、王毅氏は現地の経済人らとも会談、「より頻繁に中国を訪れて友好交流を促進し、両国の関係の発展に貢献することを歓迎する」と人の往来の活性化を呼びかけたということです。
中国の外相がオーストラリアを訪問するのは7年ぶりです。
一方、王毅氏は滞在中にオーストラリア・アメリカ・イギリスによる安全保障の枠組み「AUKUS」に基づく原子力潜水艦の導入に反対しているキーティング元首相とも会談する予定で、対中包囲網の一角を占めるオーストラリアとの関係改善を進めることでアメリカをけん制したい思惑もあるとみられます。