ドジャース・大谷選手の通訳の水原一平氏が違法賭博に関与した疑いをめぐり、現地の弁護士は今後、賭博の運営側に実際に誰が資金を送ったのかが捜査のポイントになると解説しています。
カリフォルニア州で刑事事件などを扱う法律事務所の鈴木淳司弁護士は、今回の事件について、州をまたぐ事件の捜査を担うFBIが主導したとみています。
マーシャル・鈴木総合法律グループ 鈴木淳司弁護士
「FBIが(捜索に)入ると、そこにあるものを根こそぎ持っていく。何らかの形で今回の案件につながる情報が出てきたんですね。金融機関や、今だったらビットコインなどを押さえて、そこにお金を出している人をリスト化して全部捕まえていく」
水原氏はスポーツメディア・ESPNに対して「借金を肩代わりしてくれ、大谷選手が口座から送金した」と発言後、「大谷選手は借金や送金など一切関知していなかった」と発言を修正しています。
今後の捜査のポイントについては…
マーシャル・鈴木総合法律グループ 鈴木淳司弁護士
「誰が実際にお金を入れていたのかが大きなポイントになりますけど。お金が大谷選手名義の口座から出ている可能性はあると思うんですけど、電子的に送ったら誰がどこでパスワードを使ったかなど全部わかるじゃないですか」
捜査当局が金融機関などから違法賭博の運営側への金の流れを詳細に追い、誰がどのように関わっていたのか明らかにしていくと解説しました。
今後も捜査が続けられる一方、水原氏が弁護士を雇い、当局と交渉に入ることが予想され、数か月以内に起訴されるかどうか決まるとみています。