宮城県の産廃処理会社が病院などから処理を請け負った「感染性廃棄物」を長年、違法に放置していた問題で、伊藤環境大臣はきょうの記者会見で、「適正な処理に向け、宮城県に助言を行っていく」と述べました。
【動画】「適正処理されるよう宮城県に助言」産廃処理会社の「感染性廃棄物」の長年放置事案に伊藤環境相
この問題は、宮城県の産業廃棄物処理会社「砂押プラリ」が、宮城県や岩手県など5つの県の100を超える病院などから処理を請け負った「感染性廃棄物」を長年処理せず、違法に放置していたことがJNNの調査報道で明らかになったものです。
この問題について、伊藤信太郎環境大臣はきょうの記者会見で、「廃棄物が適正に処理されるよう、宮城県に助言していく」と述べました。
伊藤信太郎 環境大臣
「廃棄物の適正な処理の実施が確認できず、大変遺憾に思っております。廃棄物処理法にのっとった適正な対応がはかれるよう、宮城県へのさらなる助言などを行ってまいりたい」
また、伊藤大臣は「砂押プラリ」でマニフェストと呼ばれる廃棄物の処理を確認する書類が偽造されていたことについて、「電子化を進めることで偽造しづらくなるため、普及を進めたい」と述べました。
「砂押プラリ」の敷地内にはいまだ「感染性廃棄物」の多くが残されていて、宮城県が取引関係にあった病院などに、自主回収するよう求めています。