山梨学院 史上4校目春連覇の夢途絶える、先発・津島が出血しながらの熱投も4失点、関東勢対決で姿を消す【センバツ】

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2024-03-28 12:47
山梨学院 史上4校目春連覇の夢途絶える、先発・津島が出血しながらの熱投も4失点、関東勢対決で姿を消す【センバツ】

■第96回選抜高校野球大会 第9日 健大高崎 6ー1 山梨学院(28日、甲子園球場)

センバツ9日目、第2試合で連覇を狙う山梨学院(山梨)は健大高崎(群馬)と対戦。先発の津島悠翔(2年)が左手の指から出血するアクシデントで4失点、打線もチャンスを生かせず1対6で敗退。史上4校目の春連覇とはいかなかった。

史上4校目となる春連覇を狙う山梨学院は去年の10月、秋の関東大会準決勝で対戦した健大高崎と対戦。その時は3対2と1点差で勝利した山梨学院、両校が甲子園でも再び対決。今大会初の関東勢の戦いとなった。

好投手の投げ合いとなった試合は健大高崎の先発、佐藤龍月(2年)が序盤の3回まで被安打1、3奪三振に抑えると、山梨学院の先発、津島悠翔(2年)も2回にヒットを許すも同じ2年生のキャッチャー横山悠(2年)が盗塁を阻止するなど3回を被安打1に抑えた。

試合の流れが動いたのは4回裏、山梨学院の津島悠翔(2年)は2死を奪うも球数が40球を過ぎたところで左の中指から出血するアクシデント。ユニホームの左太ももの部分に血が付くほどの出血となった。健大高崎の3番・高山裕次郎(3年)にセンター前ヒットを打たれると、変化球の抑えが効かず、2者連続の四球で2死満塁のピンチを招いた。5番・加藤大成(2年)に痛烈な打球を1塁線に打たれたが、ファーストの梅村団(2年)が体に当てて前に落とし、アウトを奪った。

イニング間に治療を行ったが5回裏、山梨学院の津島悠翔(2年)は先頭打者に四球を与えるなど1死2塁。コントロールが定まらず、9番・ 佐々木貫汰(3年)の時にワイルドピッチ、さらに佐々木に四球を与え、1死一、三塁のピンチを招くと1番・斎藤銀乃助(3年)にセンターへ運ばれ、先制タイムリーを打たれた。続く2番・田中陽翔(3年)にもセンター前へタイムリー。球威、コントロールに精彩を欠く津島は2死一、二塁から4番・箱山遥人(3年)にはレフトフェンス直撃の2点タイムリースリーベースを浴び、4対0とリードを広げられ、この回途中で2人目の櫻田隆誠(3年)に交代となった。

4点をリードされた山梨学院は6回表、健大高崎の2人目、石垣元気(2年)から1死満塁のチャンスを作ったが、4番・梅村がセカンドゴロ併殺打。山梨学院はホームが遠く1点が奪えなかった。流れがつかめない山梨学院は7回裏、2人目・櫻田も健大高崎打線につかまり2失点、6対0と大きくリードを許した。

それでも8回表、ヒット2本と四球で無死満塁のチャンスを作ると3番・河内佑樹(3年)がセンターへの犠牲フライで1点を返したが、4番・梅村が空振り三振、5番・針尾泰地(3年)がセカンドゴロと後続が続かなかった。

山梨学院は関東勢対決で破れ、大阪桐蔭(大阪、2017~2018年)以来、史上4校目の春連覇とはいかなかった。

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