罪を犯した人の更生を地域で支える民間ボランティア「保護司」の担い手が不足する中、制度の見直しを議論している検討会はきょう、年齢制限を撤廃するなどの提言を盛り込んだ「中間取りまとめ」を決定しました。
保護司は、罪を犯した人や非行に走った少年の更生を助ける民間ボランティアです。近年は担い手不足が問題となっていて、去年5月に保護司制度の見直しを議論する検討会が発足されました。
検討会がきょう決定した「中間取りまとめ」には、▼2年の任期を延ばすことや、▼新しく保護司になる人の年齢制限(66歳以下)を撤廃することなどが盛り込まれました。
報酬制を導入する案については、幅広い年齢層から適任者を確保するために検討するべきという意見がある一方で、保護司の活動が労働として捉えられてしまうので適切ではないという意見もあり、引き続き検討するとされました。
検討会は引き続き議論を重ね、今年10月にも報告書を確定させる方針です。