東京・品川駅と名古屋駅を最速40分で結ぶリニア中央新幹線について、JR東海は、当初目指していた2027年の開業を断念しました。開業は早くても2034年以降になる見通しです。
【動画】リニア中央新幹線 品川・名古屋間の開業は2034年以降の見通し 未着工の静岡工区の工期は10年を想定
JR東海 丹羽俊介社長
「(リニアについて)残念ながら2027年の名古屋までの開業は実現できる状況にはなく」
JR東海の丹羽社長は、午後開かれたリニア中央新幹線に関する会議で、当初目指していた2027年の開業について「実現できない」と明らかにしました。その理由については、静岡工区の工事の契約が結ばれてから6年4か月たった今も着手に至っていないためだとしています。
静岡県は、環境に対する影響が懸念されるなどとして工事の着手を認めていません。
JR東海は静岡工区の工期について、着工から10年かかると想定していることから、開業は早くても2034年以降になる見通しです。
JR東海 丹羽俊介社長
「1日も早く静岡工区を着工できるよう全力を尽くしてまいりたい」
報道陣の取材に応じた丹羽社長は、静岡県側の理解を得られるようコミュニケーションを続けていく考えを示しました。