![松山英樹 3年ぶり2度目のマスターズ制覇へ調子上向きで臨む 勝負所・アーメンコーナーの12番ホール攻略法も](/assets/out/images/jnn/1089227.jpg)
11日(木)に開幕する男子ゴルフ今季最初のメジャー大会、マスターズへ向け松山英樹(32)が3年ぶり2度目の頂点へ向け「もう一回勝てるように頑張ります」と意気込みを語った。さらに昨年の自身のプレーを振り返り、難所、勝負所のアーメンコーナーの攻略法も明かした。
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21年マスターズ、最終組からスタートした松山英樹が通算10アンダーでアジア勢初の栄冠となるマスターズ優勝者に贈られるグリーンジャケットに袖を通した。翌22年のマスターズは14位タイ。昨年のマスターズは荒天が続き2日目&3日目がサスペンデッドになったが、3ラウンド終了時には5位タイに浮上。最終ラウンドは2バーディー5ボギーとスコアを落とし16位タイで大会を終えた。
ドラマチックに大きくスコアが動く“アーメンコーナー”
ドラマチックに大きくスコアが動くことが多い11番、12番、13番ホールは“アーメンコーナー”と称され、神に祈りたくなるほど難しいホールが続いている。中でも勝負を左右する12番ホールはグリーンの周りを木が囲み、池とバンカーが絡む美しいパー3だが、グリーンは奥行が15ヤード(約13.7m)と狭く、手前は池へと傾斜していて、さらには取り囲む木によって風が読みにくく、正確な距離感が求められる。
一番の強敵は、上空で渦を巻く予測不能な風。5度の優勝を誇るタイガー・ウッズでさえ、20年マスターズ最終日では3度も池に打ち込み、パー3にも関わらず1ホール自己ワーストの10打を叩いた。ウッズは「風を完全に読み間違えた。先に打った2人は右からの風だったのに、自分の時はいきなり左に変わった」とトラブルの始まりをコメントしていた。
去年の3日目、大粒の雨が降るタフなコンディションで、松山は12番ホールへ。雨が強くなり、打たずに中断になる可能性が高まる中、松山が決断した事は…
松山英樹:
みんな打ちたくなかった。一緒に回っている二人は打ちたくなくて、僕は打ちたくてどうしても。風がなかったんで早く打たしてくれって思った。
風が止んでいる事を読み、松山がティーショットをピンそば2mに付けた直後に中断のホーンが鳴り響いた。翌日、12番では一人グリーンから再開し、見事バーディースタートを切ると、さらに2バーディーを重ねて、3ラウンドはトータル5アンダーの5位タイに浮上と、頂点を狙える位置へのチャージを見せた。続く最終ラウンドがそのまま同日に行われ、タフなラウンドとなったのかトータル2アンダーの16位タイと失速したが「あと1ピースを探す戦いだった」とオーガスタ・ナショナルゴルフクラブを再び攻略する手応えを語っていた。
2度目のマスターズ制覇へ調子上向きでオーガスタに臨む
昨年は首痛などの影響で苦しんだ松山だったが今年に入り、2月ジェネシス招待で通算17アンダーで米ツアー2年ぶりの優勝し、アジア勢最多の通算9勝目をマーク。続く3月アーノルドパーマー招待でトータル3アンダーの12位タイ。3月18日のザ・プレーヤーズ選手権は通算15アンダー6位タイでフィニッシュとマスターズへ向け、調子を上げてきている。
マスターズゴルフ2024
コース:オーガスタ・ナショナルゴルフクラブ (ジョージア州)
日程:4月11日(木)~4月14日(日)