記者
「この辺りは太魯閣という有名な観光地ですが、山の斜面が崩れているのがわかります。これはきのうの地震で崩れた跡だということです」
この地震で、台湾の消防当局は、花蓮市有数の観光地「太魯閣」では道路の寸断などにより、孤立している人数は676人に上ると発表しました。太魯閣内にある休憩所で新たに615人近い人数が確認されたためだということです。
入り口付近には落石とみられる跡も。近くの土産店では天井の一部が崩れたほか、水も出ないままです。高額で販売する予定だった石の彫刻も割れてしまいました。
店主
「10万台湾ドル(約50万円)で売れるはずだったのに…」
別の土産物店では酒類の瓶が倒れたままですが、余震が続いているため、そのままに。本来なら、連休前で稼ぎ時だったといいますが…
「地震がなかったら今の時期はたくさん観光客が来ていたのに」
周辺が断水しているため、取材中にも消防車による給水が行われていました。
地震発生から30時間以上が経過するなか、捜索や救助活動が今も続けられています。