アメリカの先月の就業者数は市場の予想を大きく上回り、30万3000人増えました。市場ではFRB=連邦準備制度理事会による政策金利の引き下げへの期待が後退しています。
アメリカ労働省が5日発表した3月の雇用統計は、景気の動向を敏感に反映する「非農業部門の就業者数」が前の月に比べて30万3000人増え、20万人あまりの増加を見込んでいた市場の予想を大きく上回りました。
失業率も先月から0.1ポイント改善して3.8%となっています。
アメリカの労働市場は景気を冷やす高い政策金利が続く中でも強さを保っていることが改めて示された結果で、市場では中央銀行にあたるFRBによる政策金利の引き下げへの期待が後退し、長期金利が上昇しています。