中国を訪問している台湾の馬英九前総統が7日、首都・北京に到着しました。習近平国家主席との会談が調整されているとみられます。
馬英九前総統は今月1日から中国を訪問していて、7日午後に内陸部の陝西省から高速鉄道で北京に入りました。11日まで滞在する予定です。
馬英九氏は中国に融和的な姿勢をとる最大野党・国民党に所属し、去年は総統経験者として初めて中国を訪問しましたが、政治色の強い北京を訪れるのは初めてです。
習近平国家主席と会談すれば、馬氏が総統を務めていた2015年以来、9年ぶりで関係者によりますと、会談は10日に行われるとの情報があるということです。
台湾では来月、中国側が「独立勢力」とみなす民進党の頼清徳政権が発足するため、習氏と野党・元トップの馬氏との会談でどのような政治的な決断があるのか、注目されます。